研究概要 |
研究代表者佐野みどりが主催する掛幅縁起研究会が実施した下記の作品調査・研究会に参加し作品の実見と調査データを得るとともに、中世の社寺縁起、高僧伝絵、垂迹画に関する最新の研究動向に触れ、美術史、歴史学、文学等、中世研究者との有意義な意見交換をした。 ・檀王法林寺本「熊野権現影向図」の調査(平成22年8月29日~30日於京都国立博物館) ・万福寺本法然上人絵伝の調査(平成22年10月23日~24日於山梨県立博物館・万福寺) また、英国センズベリー芸術研究所[Sainsbury Institute for the Study of Japanese Arts and Cultures Norwich, U.K]で行われた国際ワークショップ[Narratives in Visual Culture: Beliefs, Rituals, Stories and Art]において、"Empress Jingu in Medieval Kyushu: Fragmentation of Central Authority and the Politics of Space in Pictorial Narrative"の口頭発表を行い、モデレータとしてもワークショップ運営にあたった。 さらに、インドネシアの仏教美術について調査を行い、また23年3月ハワイ・ホノルルで開催された、アメリカ東洋美術学会にも参加した。 聖徳太子絵伝に関する研究をまとめ、米国にて出版するに至った。
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