研究課題/領域番号 |
10F00769
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大塚 孝治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授
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研究分担者 |
ANDERSON James 東京大学, 大学院・理学系研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | 原子核構造 / 電子構造 / 核物理学 / 調和振動子基底 / NuShell / ヘリウム4 / 重水素 |
研究概要 |
本研究の目的は、私が電子構造の研究のために導入した定式化を用いて、正確なエネルギーの固有値を計算することです。私のオリジナルの処方は、第一量子化法です。しかし、それを核構造物理に理論的に応用するには、第二量子化による方法を開発することが適切です。アプローチを一般化するために基底関数から得られる効果的な多項式の次数を使用することができます。これは、適切な数のノード(これは有効に次数を規定する)を直交基底関数に選択することによって達成されます。核物理学では、よく調和振動子を使用するため、各関数の有効次数を見つけることは簡単です。 わたしは、ヘリウム4、重水素のような小さなモデルシステムに、このアプローチを使用しました。わたしはNuShellソフトウエアパッケージで、これらを計算することができました。わたしは、様々な全角運動量の値に対して、様々な基底空間サイズでエネルギーを計算しました。残念ながら、このソフトウエアは、使用することができる基礎セットのサイズの点で制限されています。また、完全なCI計画の値を得るには、外挿の技術を含める必要があります。わたしは今後数カ月でこの成果を公開、10月に日本で開催される会議でそれを提示するつもりです。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計算プログラムの整備が順調に進展して、研究が順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
多電子系の構造理論を原子核での多核子系へ応用する試み、及び、原子核での方法を電子系へ応用する試み、ともに大いに興味があり、一層の進展が期待される。
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