研究課題/領域番号 |
10F00770
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安達 文幸 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授
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研究分担者 |
MEHBODNIYA Abolfazl 東北大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | UWB / MB-OFDM / DS-UWB / WiMAX / SC-FDE |
研究概要 |
マルチユーザ干渉(MUI)の実際の統計的振る舞いに近いラプラス分布モデルを用いて、MB-OFDM干渉とMUIが存在するときのDS-UWBシステムの伝送品質に関する理論的検討を行った。次に、シングルキャリア周波数領域等化(SC-FDE)と適応マルチアンテナアレーを用いるDS-UWB干渉抑圧技術を提案し、その伝送品質改善効果を計算機シミュレーションにより求めた。その結果、周波数領域適応アンテナアレーがDS-UWB受信機に与える干渉を抑圧してシステム容量を向上できることを明らかににした。また、MB-OFDM干渉の影響はMUIより少ないことも明らかにした。 本研究期間中のもう一つの研究課題は、異種UWBを用いるWPAN(UPAN)におけるDS-UWB受信用のチャネル推定問題である。パイロット信号を利用した最小平均二乗誤差推定(MMSE)に基づくUWBチャネル推定法と最尤推定(ML)規範に基づく信号検出法を提案し、計算機シミュレーションによりDS-UWB伝送品質を求めた。その結果、拡散率を大きくするにつれDS-UWBシステムの伝送品質を著しく向上できること、それと同時にマルチユーザー干渉数の増加による伝送品質低下を抑圧できることを明らかにした。許容ビット誤り率(BER)が10^<-3>であるとき、N_r本のアンテナを持つDS-UWB受信機(理想チャネル情報)の平均ビット誤り率(BER)特性と干渉MB OFDM送信機の送信電力との関係を計算機シミュレーションにより求めた。その結果、送信電力が-5dB以下の干渉MB OFDM送信機が1個存在するとき、アンテナ本数がN_r=4本であれば1つの干渉DS-UWB送信機しか許容できないが、N_r=6本に増やせば3つの干渉DS-UWB送信機を収容できることをできることを示した。
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