• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

がんおよび神経変性疾患治療のための医薬品候補化合物の合成

研究課題

研究課題/領域番号 10F00812
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

宮田 直樹  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授

研究分担者 TATUM Prima  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 外国人特別研究員
キーワードクリックケミストリー / Sirtuin / SIRT1 / SIRT2 / 神経変性疾患 / がん / 阻害薬 / 分子設計
研究概要

クリックケミストリーとは、簡単かつ短時間に複数の化合物を結合させる反応を利用して、新たな機能性分子を作り出す手法である。中でも銅触媒を利用したアジド-アルキン付加環化反応(CuAAC)によるanti-(1,4)-トリアゾール形成反応がクリックケミストリーの代表である。本研究では、クリックケミストリーを用いて、がん及び神経変性疾患の治療を目指したSIRT阻害薬を創製し、それらの治療薬としての可能性を確かめる。
これまでに当研究室で見出されたSIRT阻害薬2-アニリドベンズアミドをリード化合物として、アジド-アルキン付加環化反応を用いて多様な構造類似体を合成する。現在までに、SIRTとの相互作用を考慮し、57種のアジド化合物を合成した。これらを用いて、2-アニリドベンズアミドのアルキン誘導体とのCuAAC反応を行い、トリアゾールケミカルライブラリーを構築した。生成したトリアゾール誘導体につて、Biomol社のSIRTアッセイキットを用いてスクリーニングを行った結果、いくつかの化合物にSIRT阻害薬が見られた。高活性化合物について、現在、標品の別途合成を行い、阻害活性を評価中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「がんおよび神経変性疾患治療のための医薬品候補化合物の合成」を目的として研究を実施中である。我々の研究室で見出したSIRT阻害薬2-デニリドベンズアミドをリード化合物とし、クリックケミストリーを用いてSIRTを阻害する化合物を探索中である。すでに57種のアジド化合物の合成を達成しているが、2-アニリドベンズアミドのアルキン誘導体の合成が予定通り進まず、トリアゾールケミカルライブラリーの構築が遅れている。

今後の研究の推進方策

2-アニリドベンズアミドのアルキン誘導体の合成法を見直し、別ルートで合成することを検討する。合成でき次第、速やかにCuAAC反応を行い、高活性なSIRT阻害薬を見出す。本研究は今年度が最終年度であり、酵素阻害活性試験および細胞を用いた活性試験を急ぐ必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/ykg/Yakka/index.html

URL: 

公開日: 2013-06-26   更新日: 2013-07-02  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi