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2010 年度 実績報告書

社会的関係構築に内在するネットワーク形成問題への数理的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 10J00030
研究機関京都大学

研究代表者

川崎 雄二郎  京都大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードマッチング / サーチ理論 / 配分問題 / シャプレー値 / 貿易協定
研究概要

固定されたコミュニケーションネットワークにおける資源配分問題に関して,個人らが協力をして生産を行う際にある特定されたメンバーを全員含んでいれば1単位の生産量,そのようなメンバーが1人でも欠けていれば0単位の生産量となるような協力ゲームのクラスに研究の対象を限定し,そのクラスにおいて効率性,ゲームに対する線形性(凸性),非負性,無関係なプレイヤーからの独立性などを満たす配分ルールの研究・考察などを行った。
結婚や労働などに関するマッチング問題については,2種類の事例を題材として研究を行った。
一つは,企業と労働者の間で行われる財の配分を含めた労使問題を協力ゲームの問題としてとらえ,前年度までの研究段階で安定的なマッチングをすべてかつそれらのみ均衡としてもたらすことのできる非協力ゲームを考案していたが,今年度の研究によって,生産にかかわる関数の仮定条件をゆるめさらに広範なケースを考慮しても同様の結果が得られることを示した。
もう一つは,無限期間の中でランダムに別の個人と出会うような結婚問題のモデルをサーチ理論の観点から分析を進め,各個人の生産性にかかわるパラメータが個人情報となり,他の主体が観測する際には一定のノイズで読み違えが起きてしまうような場合に均衡となりうる戦略プロファイルを導出し,それについての考察を行った。具体的な結果としては,均衡となる戦略プロファイルの存在性,個人間での生涯期待利得の大小関係とその条件についてなどである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Myopic or farsighted Bilateral made Agreements among three symmetric countries2011

    • 著者名/発表者名
      坪田建明, 川崎雄二郎
    • 雑誌名

      IDE Discussion Papers Series

      巻: No.274 ページ: 1-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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