• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

7回膜貫通型受容体・APJによる血管平滑筋異常収縮メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 10J00376
研究機関筑波大学

研究代表者

永野 克将  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードAPJ / α1-AR / ヘテロダイマー / APJ-point mutant / 徐脈 / 冠動脈狭窄(攣縮) / α1-AR阻害剤 / 冠動脈狭窄疾患モデル
研究概要

平成24年度において、血管平滑筋細胞特異的にAPJ受容体を過剰発現するマウス(SMA-APJマウス)を用い、
(1)APJのリガンドであるapelinのSMA-APJマウスへの投与により、一過性の昇圧反応と心拍数の低下(徐脈反応)が観察され、マイクロフィル血管造影法により、心臓の冠動脈の一部領域において狭窄が生じることを確認した。
(2)これまで、ex vivo解析により同定していたapelin刺激によるSMA-APJマウスの血管収縮反応に冠して、生きたままのマウス心臓の冠動脈造影が行える高輝度光科学研究センターのSPring-8にて、in vivoの生理的条件下にて冠血管の収縮反応を確認した。
(3)α1-AR阻害による心機能および血管異常収縮改善効果の検討
APJシグナルを起点とした冠動脈狭窄に対し、α1アドレナリン受容体(α1-AR)の阻害剤を用いた改善効果を検討したところ、α1-ARサブタイプの内、α1A-ARの阻害剤が最も効果的な治療効果を示すことを発見した。
【総括】本年度発見された冠動脈の狭窄は冠動脈攣縮と呼ばれ、心筋梗塞等の虚血性心疾患め発症原因とされているが、病態発症機序は不明であり、予防法や治療法が確立していない。それに対し、本研究で用いているSMA-APJマウスはヒトで認められる冠動脈狭窄と類似した所見を示しており、本マウスが冠動脈狭窄疾患モデルとして、これらの問題の解決へ向けての基盤研究に貢献出来るものと期待している。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] Apelin elevates blood pressure in ICR mice with L-NAME-induced endothelial dysfunction.2013

    • 著者名/発表者名
      Nagano, K.
    • 雑誌名

      Mol. Med. Reports

      巻: 7 ページ: 1371-1375

    • DOI

      10.3892/mmr.2013.1378

    • 査読あり
  • [学会発表] APJ受容体とα1-アドレナリン受容体の協調的冠動脈狭窄反応機構の解明2013

    • 著者名/発表者名
      永野 克将
    • 学会等名
      第7回炎症・脂質代謝・メタボリサーチフォーラム
    • 発表場所
      東京大学山上会館(東京都)
    • 年月日
      2013-02-09
  • [学会発表] 血管平滑筋APJ受容体のシグナル亢進による冠動脈狭窄反応の誘導2013

    • 著者名/発表者名
      永野 克将
    • 学会等名
      第18回アンジオテンシンカンファレンス
    • 発表場所
      都市センターホテル(東京都)
    • 年月日
      2013-02-02
  • [学会発表] 7回膜貫通型受容体APJとα1アドレナリン受容体間の協調的相互作用メカニズムの解明2012

    • 著者名/発表者名
      海野 まどか
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡県)
    • 年月日
      2012-12-13
  • [学会発表] 血管平滑筋APJ受容体とα1-アドレナリン受容体の協調的血管収縮制御によるによる冠動脈狭窄反応メカニズムの解明2012

    • 著者名/発表者名
      永野 克将
    • 学会等名
      第16回日本心血管内分泌代謝学会
    • 発表場所
      東京大学鉄門講堂(東京都)
    • 年月日
      2012-11-23
  • [学会発表] 血管平滑筋APJ受容体活性化による冠動脈狭窄反応メカニズムの解明2012

    • 著者名/発表者名
      永野 克将
    • 学会等名
      第35回日本高血圧学会
    • 発表場所
      ウェスティンナゴヤキャッスル(愛知県)
    • 年月日
      2012-09-21
  • [学会発表] 血管攣縮反応における血管平滑筋APJ受容体とα1-アドレナリン受容体との協調的血管収縮制御2012

    • 著者名/発表者名
      永野 克将
    • 学会等名
      第3回Molecular Cardiovascular Conference II
    • 発表場所
      小樽ホテルピアノ(北海道)
    • 年月日
      2012-09-08
  • [学会発表] 血管平滑筋APJ受容体-α1アドレナリン受容体間の特異的ヘテロダイマー形成に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      永野 克将
    • 学会等名
      第49回日本臨床分子医学会
    • 発表場所
      みやこめっせ(京都府)
    • 年月日
      2012-04-14

URL: 

公開日: 2014-07-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi