研究課題
上記課題に対しての研究アプローチとして主に二つの主題で研究を行った。一つは脳腫瘍幹細胞に関しての基礎的検討であり、もう一つはMRIを利用した新規病態解析システムの構築研究であった。1.脳腫瘍幹細胞に関しての基礎的検討腫瘍幹細胞の性質を再現した人工がん幹細胞(induced cancer stem cell:iCSC)を作成し利用することで、今までの細胞株を利用した研究では解明されなかった幹細胞・血管ニッチの特徴を解明しようとしている。下記項目に関して研究を継続している。A)脳腫瘍幹細胞治療抵抗性モデル作成を完了した。B)脳腫瘍幹細胞治療抵抗性モデルの検証を行った。C)脳腫瘍幹細胞に対する新規治療開発の検討を行っている。D)抗血管ニッチ療法の確立にむけての検討を行っている。2.MRIを利用した新規病態解析システムの構築研究拡散現象を利用した圧迫病態評価法の確立を行うことによって、血管新生抑制療法の効果判定に利用し、最終的には脳腫瘍患者の正確な病態把握を行う目的で研究を行っている。A)組織圧迫変化を評価する新規方法の確立を行った。B)各種臨床病態においての有効性の評価を行った。C)脳内組織の圧迫程度を可視化する画像技術を開発し、特許出願を果たした。D)血管新生抑制療法の効果判定への応用の検討を行っている。
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