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2010 年度 実績報告書

中性K中間子のCP非保存稀崩壊の測定実験による新物理モデルの探索

研究課題

研究課題/領域番号 10J00474
研究機関京都大学

研究代表者

増田 孝彦  京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード素粒子物理
研究概要

本研究の目的は、K_L→π^0νν崩壊を用いて、標準理論を越える新物理モデルを探索することである。本年度において、申請者は昨年度まで研究開発を行ってきた主ガンマ線検出器3000chの量産を開始した。量産、及び基礎性能評価は2010年4月から2011年2月まで行い、実験に必要な数量の準備を終了した。検出器は試験が終わったものから順次実験施設であるJ-PARCに送り、実際に取り付けて宇宙線の測定などの動作確認も行っている。
それと並行して、4月から検出器全チャンネルをコントロールするためのシステム開発も進めた。コントロールに必要となるアナログ・デジタル回路、ファームウェア、及びそれらをPC上で制御するためのソフトウェアの開発も進め、10月に完成した。これについて、上記の検出器量産状況と合わせて、日本物理学会2010年秋季大会にて詳細を発表している。
また10、11月には、上記の検出器とコントロールシステムを用いて、本番用の実験エリアにおいてビームテストを行った。このテストでは本番の約半分である1200chを動作させ、全ての信号の確認、また安定に動作していることを確認した。ビームテスト終了後にはさらに検出器の準備を進め、現在およそ80%のインストールが完了している。
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で年度内に検出器を完成させるには至らなかったが、現地の復旧が進み次第、再度全検出器の立ち上げを行っていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] KOTO実験に用いる低消費電力型PMTベースの大量生産報告と、そのコントロールについて2010

    • 著者名/発表者名
      増田孝彦
    • 学会等名
      日本物理学会2010年秋季大会
    • 発表場所
      九州工業大学
    • 年月日
      2010-09-13

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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