• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

形式概念分析によるラティス型大規模情報管理システムの提案とその概念形成への展開

研究課題

研究課題/領域番号 10J01036
研究機関筑波大学

研究代表者

澤勢 一史  筑波大学, システム情報工学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード形式概念分析 / 情報可視化 / 束構造 / 画像検索 / 国会議事録
研究概要

今年度の前半では、主に形式概念分析を用いたインターネット上の画像検索結果の束構造可視化について研究を行った。これは、多数存在するインターネット上の画像から目的画像を迅速に発見することの支援を目的としている。提案システムでは、画像検索結果で得られる画像に関連するテキストについて形式概念分析を適用し、束構造化することで実現している。
しかし、関連テキストのみを用いて形式概念分析を適用しても、関連テキストが短く使用されている語が多種多様であるため、上手く構造化することができない。そこで、事前に選定した形容詞で画像検索を行い、その検索結果に含まれる画像群を用いて該当形容詞に対応付けられる色空間の判別器を機械学習にて生成した。この判別器にて可視化対象画像への属性付与を行った結果、関連テキストのみを用いる場合に比べて効果的な束構造化を行うことができた。
また、今年度の後半では対象を国会議事録とした束構造可視化システムを提案・構築した。この研究では、膨大に蓄積されている国会議事録を束構造により可視化し、大局的に把握することを目的としている。
提案システムでは、まず取得した国会議事録に含まれる発言を解析し、発言内のキーワードを抽出する。この抽出したキーワード群が形式概念分析における属性集合となる。続いて、各発言をオブジェクトとしたコンテクストの生成を行う。発言にあるキーワードが含まれていた場合、オブジェクトが属性を持っていると見なす。こうして得られたコンテクストに形式概念分析を適用することで、束構造を得ることができる。
衆議院本会議の議事録を用いて、提案システムによる可視化実験を行った。提案システムから出力される束構造から対象範囲の議事録に含まれているキーワードおよびそれらの関係を一目で読み取ることができるため、どのような議論が展開されたか大局的に把握することが可能となることが分かった。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 形式概念分析を用いた推薦理由を明示する動画推薦手法2013

    • 著者名/発表者名
      北村祐太郎
    • 雑誌名

      知能と情報(日本知能情報ファジィ学会誌)

      巻: Vol. 25-No. 1 ページ: 624-635

    • DOI

      10.3156/jsoft.25.624

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The transformation method between tree and lattice for file management system2013

    • 著者名/発表者名
      Kazuhito Sawase
    • 雑誌名

      Evolving Systems

    • DOI

      10.1007/s12530-012-9071-4

    • 査読あり
  • [学会発表] 形式概念分析を用いた国会議事録の束構造可視化と時空間解析2013

    • 著者名/発表者名
      澤勢 一史
    • 学会等名
      子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2013-03-07
  • [学会発表] Twitterにおける極大部分文字列の反復度および時系列相関を用いた類似単語判2013

    • 著者名/発表者名
      久野 雄一郎
    • 学会等名
      子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2013-03-07
  • [学会発表] GISを用いたモバイル通信端末の最適配置と震災後初期活動支援への応用2012

    • 著者名/発表者名
      石井 健登
    • 学会等名
      計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会
    • 発表場所
      ウィルあいち
    • 年月日
      2012-11-23
  • [学会発表] 周辺テキストおよび感性情報に基づく形式概念分析を用いた画像群の概念構造化2012

    • 著者名/発表者名
      澤勢 一史
    • 学会等名
      第28回ファジィシステムシンポジウム
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-09-14
  • [学会発表] 同一ハッシュタグツイート群における時空間相関情報に基づく単語類似度の計量2012

    • 著者名/発表者名
      久野 雄一郎
    • 学会等名
      第28回ファジィシステムシンポジウム
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-09-13
  • [学会発表] Parameter Optimization of Fast Curvature Based interpolation Using Genetic Algorithm2012

    • 著者名/発表者名
      Muhammad Haris
    • 学会等名
      ISCIIA2012
    • 発表場所
      Hokkai-Gakuen University Toyohira Campus
    • 年月日
      2012-09-12
  • [学会発表] 教室移動時間最適化のための群集団移動と多重解像タイクストラ法を取り入れたマルチエージェントシステムと遺伝的アルゴリズムの開発2012

    • 著者名/発表者名
      前川 廣太郎
    • 学会等名
      第28回ファジィシステムシンポジウム
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-09-12

URL: 

公開日: 2014-07-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi