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2011 年度 実績報告書

徹底した用法基盤モデルによる英語統語構造及び統語知識の記述的・理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10J01406
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

吉川 正人  慶應義塾大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード徹底した用法基盤モデル / パターン束モデル / 言語習得 / 統語発達 / 統語論 / 構文文法 / 事例基盤構文理論
研究概要

1.パターン束モデル(Pattern Lattice Model)に基づく言語知識の構造記述とデータ解析手法の探求スクリプト言語Pythonを利用して「徹底した用法基盤モデル」の一つの体現である「パターン束モデル」を解析プログラムとして実装し、2010年度から実施している幼児の発話データ解析による統語発達プロセスの記述を新手法で実施し、発話の一つ一つに対し文法構造を付与することでより細かな発達プロセスを描出することに成功した。また、そのような分析を通して得られた知見から、徹底した用法基盤モデルを「構文理論」に応用した、「事例基盤構文理論」という理論体系を構築した。
2.1に基づく言語データの記述結果の対外発表
1の結果を、大谷直輝氏(埼玉大学)との共同で主催した、英語コーパス学会東支部課題別シンポジウム『文を超えたコーパス研究:「定量」的な分析から「文脈」重視の分析へ』にて発表した。当シンポジウムでは関連研究に従事する研究者との議論・交流を通して重要な知見を得た。
3.進捗状況と課題
(1)1によって、徹底した用法基盤モデルに基づく言語構造記述の蓄積が進展し、(2)2によってその妥当性の検証が進展していると言える。また、(3)「事例基盤構文理論」という形で一つの統合的なモデルの構築に成功しており、ある種の到達点に達していると言える。ただし、(4)未だ未実施の課題(e.g.,大規模データの処理に基づく構造記述)も少なくなく、(5)ジャーナル論文などへの投稿も未達成であるため、以降も同様の研究を継続し言語の科学への貢献を目指す。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 超語彙パターンに基づく連辞型響鳴連鎖の自動発見手法の提案2012

    • 著者名/発表者名
      吉川正人・伊澤宜仁
    • 雑誌名

      言語処理学会第18回年次大会発表論文集

      ページ: 105-108

  • [雑誌論文] 生産性の漸増が語る統語知識の発達:パターン束モデルに基づく段階的発達プロセスの計算的実証2011

    • 著者名/発表者名
      吉川正人
    • 雑誌名

      日本認知言語学会論文集

      巻: 11 ページ: 618-621

  • [学会発表] 超語彙パターンに基づく連辞型響鳴連鎖の自動発見手法の提案2012

    • 著者名/発表者名
      吉川正人・伊澤宜仁
    • 学会等名
      言語処理学会第18回年次大会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2012-03-14
  • [学会発表] 幼児発話からの生産的統語パターンの獲得:統語発達の計算理論に向けて2011

    • 著者名/発表者名
      吉川正人
    • 学会等名
      英語コーパス学会東支部課題別シンポジウム『文を超えたコーパス研究:「定量」的な分析から「文脈」重視の分析へ』
    • 発表場所
      慶應義塾大学三田キャンパス
    • 年月日
      2011-07-09
  • [備考]

    • URL

      http://www.yoshikawacademia.com/

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公開日: 2013-06-26  

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