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2010 年度 実績報告書

蛍光を用いたPKCリガンドの2段階結合評価系の構築とバイオセンサーへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 10J02617
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大橋 南美  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 特別研究員(DC2)

キーワードPKC / ペプチド / バイオセンサー / 蛍光性δC1bドメイン / リガンドスクリーニング / ハイスループットスクリーニング / 環境応答性蛍光基 / 蛍光標識
研究概要

申請者は、蛍光を用いたPKCリガンドの2段階階評価系の構築とバイオセンサーへの応用を目的とし、まず蛍光性δC1bドメインを用いる評価系の最適化を試みた。これまで、蛍光性δC1bドメインへのリガンド滴定実験により、蛍光性δC1bドメインのリガンドスクリーニングツールとして有用性が示されている。そこで、ハイスループットスクリーニングで汎用されているマルチウェルプレートを用いて蛍光実験を行い、使用する蛍光性δC1bドメインの濃度を検討するなどしたところ、リガンド滴定実験と同様の結果が得られたことから、蛍光性δC1bのハイスループットスクリーニングへの応用が期待される。さらに、蛍光性δC1bを用いたリガンド結合評価法において、検出感度の向上を目指し、新たな蛍光性δC1bの設計および合成に着手した。蛍光性δC1bは、リガンド結合ポケット近傍に導入した環境応答性蛍光基が示す周辺環境の疎水性増加に伴う蛍光強度の増大により、リガンド結合を検出する。よって、リガンド結合ポケットと蛍光基の距離が検出感度に影響すると考え、リンカー長を変えた蛍光性δC1bの設計および合成を行った。今後、新たに合成した蛍光性δC1bドメインについてリガンド結合能およびリガンド結合による蛍光変化を測定することで、PKCリガンド評価ツールとしての蛍光性δC1bの最適化に有用な情報が得られると示唆される。よって本研究は、創薬ターゲットとして注目されているPKCの新規人工リガンドの開発に貢献するものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Fluorescent-Responsive Synthetic C1b Domains of Protein Kinase Cδ as Reporters of Specific High-Affinity Ligand Binding2011

    • 著者名/発表者名
      Ohashi, Nami
    • 雑誌名

      Bioconjugate Chemistry

      巻: VOL.1 ページ: 82-87

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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