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2012 年度 実績報告書

ボートピープルと「他者の表象」にみるオーストラリアの多文化共生にむけた考察

研究課題

研究課題/領域番号 10J02887
研究機関一橋大学

研究代表者

小野塚 和人  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードオーストラリア / 多文化共生 / グローバリゼーション
研究概要

平成24年度は3年目にあたり、主として(1)研究成果の発信にむけた準備、(2)先行する成果の整理、(3)関連する理論的文献の考察、(4)オーストラリア国内における客員研究員としての研究派遣への参加、(5)オーストラリア国内での現地調査、を軸として考察を行った。時系列にそって研究内容を以下報告する:
4月~7月:1)オーストラリア国内において、これまでに獲得した研究協力者に対して聞き取り調査を継続し、執筆内容に対する反映を行った。2)理論的な考察は、第一に、近代性の変化と資本主義の構造転換に関して、ウルリッヒ・ベックによる考察を元にして、分析を行った。第二に、人の移動に伴う国家の統治形態の変遷をニール・ブレナーとデヴィッド・ハーヴェイに代表される批判的経済地理学派による研究成果を参考にしながら考察を継続した。
8月:『オーストラリア研究』掲載論文の執筆と投稿に向けた作業を行った。
9月~12月:研究成果の発信に向けた準備を行った。11月に開催された「オーストラリア社会学会(The Australian Sociological Association)大会において、研究成果の報告を行った。
1月~3月:この時期は、本研究論文の単著としての成果発行に向けて、電子メールやスカイプ、国際電話を用いて、研究協力者に対する研究の完成の報告と共に、さらなる聞き取りを行った。
全体として、当初の研究計画に記載した研究内容はすべて完了することが出来た。各研究成果は審査を受けている段階にある。
心

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

研究計画に記した研究はすべて完了させ、成果の刊行に向けた準備を進めている。各成果は、現在、審査を受けている段階にある。

今後の研究の推進方策

今後は、本研究機関に於ける研究成果を学術書として刊行することを目的とする。その際、追加的な聞き取り調査や資料調査を必要に応じて遂行していく予定である。また、現地での社会変動を刊行することには成功しているものの、理論的な成果の発信に関しては、まだその完成を見ていない状況にある。従って、日本国内に於ける理論的な考察をも同時に進展させる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ケアンズの系譜と『発見』:混淆する場としてのクインズランド州最北部地域の考察をめぐる方法的視座2013

    • 著者名/発表者名
      小野塚和人
    • 雑誌名

      オーストラリア研究

      巻: 26号 ページ: 91-104

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ケアンズにおける産業構造再編と所得格差をめぐる動向2013

    • 著者名/発表者名
      小野塚和人
    • 雑誌名

      ソシオロゴス

      巻: 27号(近刊)(掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Industrial Structural Change and Rising Inequality in Cairns, Queensland2012

    • 著者名/発表者名
      Kazuhito Onozuka
    • 学会等名
      The Australian Sociological Association
    • 発表場所
      The University of Queensland (オーストラリア)
    • 年月日
      2012-11-29

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公開日: 2014-07-16  

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