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2012 年度 実績報告書

Stokes方程式におけるHadamard変分公式について

研究課題

研究課題/領域番号 10J03833
研究機関東北大学

研究代表者

牛越 惠理佳  東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードStokes方程式 / Hadamard変分公式
研究概要

これまでに,体積一定の摂動条件のもと,Stokes方程式の速度場に対するHadamard変分公式の導出に成功した.また,体積一定であることに加えて,摂動条件に若干の仮定を加えることによって,速度場だけでなく,圧力に対する変分公式を導出することができた。しかしながら,未だこの証明方法は煩雑で,Hadamard変分公式の応用を考察するためには,証明方法の更なる簡略化および摂動条件に新たに加えられた仮定を取り除く必要性を感じ,研究を行った.そして実際,体積一定の摂動に対して,Stokes方程式の速度場および圧力に対する変分公式の証明の簡略化に成功した.しかしながら,シンプルな証明を確立したことによって,これまでに得ることの出来なかった,速度場および圧力の第二次変分までをも導出することに成功した.この手法に,所謂bootstrap argumentを用いることによって,任意の高階に対する変分公式の導出が可能になると予想される.これらの結果をまとめ,論文として投稿した,
以上の研究成果をもって,国内研究集会へ積極的に参加し,研究分野の近しい数学者と議論を行い,変分公式の次なる発展を模索することを心がけた.変分公式は,領域摂動問題において,基本的でありかつ不可欠である.実際に,変分公式を応用して,固有値の領域依存性を解析した多くの結果が存在する.様々な数学者との議論を通して,今後の研究へ大きな影響を与えるような知見を得ることが出来た.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Hadamard variational formula for the Green function of the boundary value problem on the Stokes equations

    • 著者名/発表者名
      Kozono, H., Ushikoshi, E.
    • 雑誌名

      Arch. Rational Mech. Anal.

      巻: (掲載確定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Hadamard variational formula for the Green function for the velocity and pressure of the Stokes equations of the perturbation of domains.

    • 著者名/発表者名
      Ushikoshi, E.
    • 雑誌名

      Indiana Univ. Math. J.

      巻: (掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Hadamard variational formula for the Green function for the velocity and pressure of the Stokes equations of the perturbation of domains2012

    • 著者名/発表者名
      牛越惠理佳
    • 学会等名
      日本数学会2012年秋季総合分科会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2012-09-21

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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