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2012 年度 実績報告書

不活性X染色体の単離による不活性化因子の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10J04210
研究機関鳥取大学

研究代表者

相馬 淳美  鳥取大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードGFP / X染色体不活性化 / MacroH2A / 初期胚 / トランスジェニックマウス / 内部細胞塊 / 微小核
研究概要

1.X染色体の不活性化因子を網羅的に同定することを目的に、不活性X染色体を単離するため、微小核を効率よくソーティング出来る条件検討を行った。Lamin-GFPを恒常的に発現する細胞株で核膜を標識した上で、大きさ・DNA含量量を指標にソーティングを行い、回収された試料の観察を行った。微小核を大量に回収するためには更なる条件検討が必要だが、今後の実験において重要な検討となった。
2.これまでに培養細胞及び胚盤胞期胚において、MacroH2A-EGFPを利用し、不活性X染色体を1点の強いシグナルとして標識出来ることを示してきた。今年度は、X染色体の活性状態を胚発生過程で追跡出来るシステムの確立に向けて、トランスジェニックマウスの初期胚発生過程におけるMacroH2A-EGFPの挙動を解析した。その結果、マウス着床前胚において、MacroH2A-EGFPのシグナルがX染色体の活性状態に応じて、集積及び消失すること、着床後胚においてもMacroH2A-EGFPが不活性X染色体を標識することを確認した。このことから、MacroH2A-EGFPがライフサイクルを通してX染色体の活性状態を追跡するのに有用であることが示唆された。
3.またX染色体不活性化をリアルタイムに可視化出来るシステムの構築を目指し、X染色体不活性化に関与する因子を蛍光タンパク質で標識するためのコンストラクトの作製、及びトランスジェニックマウスの作製を行った。これまでに作製したマウスと掛け合わせることで、X染色体不活性化をリアルタイムに可視化出来ることが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Visualization of Inactive X Chromosome in Preimplantation Embryos Utilizing MacroH2A-EGFP Transgenic Mouse2013

    • 著者名/発表者名
      楓馬淳美、佐藤建三、中西友子
    • 雑誌名

      Genesis

    • DOI

      10.1002/dvg.22369

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-16  

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