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2012 年度 実績報告書

吸湿現象を考慮した様々な物体と流体の相互作用シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 10J04748
研究機関東京大学

研究代表者

RUNGJIRATANANON Witawat  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)

キーワード濡れた髪の毛のシミュレーション / 髪の毛の衝突処理の高速化
研究概要

本年度、私が行った研究は、濡れた髪の毛のシミュレーション及び効率的髪の毛の衝突処理というものです。濡れた髪の毛のシミュレーションについてはこれまで多数の研究がなされてきましたが、本研究で行われている濡れた髪の詳細な一本ずつまでのシミュレーションモデルがありませんでした。本研究は、詳細な髪の毛と水の相互作用の多様な興味深い効果を再現します。特に本研究では、髪の毛の吸水、水分の伝播、髪の毛が束になる様子、水がしたたり落ちる様子、濡れた髪の毛の形状変化を実現できます。成果が得られ、学術誌Computer Graphics Forumに掲載されました。
最近、ハードウェアがかなり向上したおかけで、一本ずつの髪の毛をシミュレートする手法が多く提案されました。一本ずつの髪の毛のシミュレーションでは、髪を高い自由度で表現できますが、衝突処理の計算コストがかなり高くなります。通常、髪の毛が何万本があるからです。本研究では、髪の毛のすべての線分の間の衝突検出の代わりに、スライスを用いて衝突検出を疎に行い、計算コストを削減します。
髪の毛の衝突検出はスライス上のみで行い、スライスの間の衝突を補間します。提案したスライス法では、従来法より4倍程のスピードで髪をシミュレートできます。成果が得られ、CG関係における国内最高峰の会議であるVC/GCAD合同シンポジウム2012、i3D2013、映像表現&コンピュータグラフィックス研究会、それぞれで発表しました。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Wetting Effects in Hair Simulation2012

    • 著者名/発表者名
      W. Rungj iratananon, Y. Kanamori, T. Nishita
    • 雑誌名

      Computer Graphics Forum(Proc. of Pacific Graphics2012)

      巻: Vol. 31 No. 7 ページ: 1993-2002

    • DOI

      10.1111/j.1467-8659.2012.03191.x

    • 査読あり
  • [学会発表] Fast Hair Collision Handling Using Slice Planes2013

    • 著者名/発表者名
      W. Rungjiratananon, Y. Kanamcri, T. Nishita
    • 学会等名
      13D 2013 poster presentation
    • 発表場所
      Orlando, Florida, USA
    • 年月日
      2013-03-21
  • [学会発表] Adaptive Data Structure for Efficient Hair Collision Handling of Fine-Detailed Hair2013

    • 著者名/発表者名
      W. Rungjiratananon, Y. Kanamori, T. Nishita
    • 学会等名
      映像表現&コンピュータグラフィックス研究会(AIT)
    • 発表場所
      慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎、東京
    • 年月日
      2013-03-15
  • [学会発表] スライス法に基づいた効率的な髪の毛の衝突処理2012

    • 著者名/発表者名
      Witawat Rungjiratananon, 金森由博, 西田友是
    • 学会等名
      Visual Computing/グラフィクスとCAD合同シンポジウム2012
    • 発表場所
      早稲田大学 国際会議場、東京
    • 年月日
      2012-06-23
  • [備考]

    • URL

      http://nis-lab.is.s.u-tokyo.ac.jp/~witawat/

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公開日: 2014-07-16  

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