研究課題
脳卒中とは急激に発祥した脳血管障害であり、日本国内では3番目、アメリカ国内では最も症例数が多い症状である。そのため、多くの研究が効果的な脳卒中リハビリテーション(以下リハビリ)を追究している。特に、脳卒中により生じる麻痺のうち、上肢に生じる麻痺から完全に回復できる患者は33%程度しかおらず、効果的な上肢リハビリの提唱が求められている。通常の脳卒中リハビリは、麻痺した腕のみを動かす集中訓練である。一方、特定の患者は健常に動く腕を同時に動かす両腕リハビリが有効であることが報告されている。しかしながら、どのような条件を満たせば両腕リハビリが有効なのか、という問いは未解決なままであった。申請者は脳卒中運動野モデルを解析し、右半球の一次運動野、左半球の一次運動野間の結合強度が強い患者のみ両腕リハビリが有効である、という理論予測を提唱した。近年、脳の異なる領野間の結合強度は脳活動計測から推定可能であり、今後は実際の脳卒中患者さんを対象とした実証が必要となる。
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PLoS One
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