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2010 年度 実績報告書

傾変異による三角圏の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 10J05801
研究機関名古屋大学

研究代表者

山浦 浩太  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード三角圏 / 傾理論
研究概要

本年度は以下の研究を行った。1.原田多元環上の加群圏の導来圏における傾複体の研究を行った。一つの目標は与えられた原田多元環の傾複体の分類であるが、それは非常に困難である。そこで本年度は特別な傾複体である、射影次元2の傾加群の分類を研究した。その結果、射影次元2以下の直既約加群の分類を得た。今後はこれらの加群の間の1次及び2次の拡大加法群の消滅条件を記述する事により、射影次元2以下の傾加群の分類が完成すると考えている。2.次数付き自己移入多元環上の次数付き加群の安定圏の研究を行った。次数付き自己移入多元環上の次数付き加群の安定圏は、次数付き加群圏から射影対象を取り除いた綺麗な圏になっており、特に代数的三角圏としての構造を有している。この三角圏の構造を調べる事により、自己移入多元環を研究することが目的である。本年度は上記の三角圏における傾対象の存在性を調べた。代数的三角圏が傾対象を持てば、その準同型環上の射影加群のホモトピー圏と三角圏同値になるというKellerによる結果があるため、傾対象が存在すれば三角圏としての構造が理解し易いためである。研究の結果、次数付き自己移入多元環の安定圏が傾対象をもつ必要十分条件が零次部分環の大域次元が有限である事を示した。特に十分性の証明では具体的に傾対象を構成し、その準同型環の計算も行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The classification of tilting modules over Harada algebras2010

    • 著者名/発表者名
      Kota Yamura
    • 学会等名
      XN International Conference on Representations of Algebras and Workshop
    • 発表場所
      国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)
    • 年月日
      2010-08-14

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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