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2011 年度 実績報告書

プロウログアニリンのプロ領域の分子内シャペロン機能の解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 10J07408
研究機関関西学院大学

研究代表者

奥村 正樹  関西学院大学, 理工学部, 特別研究員(PD)

キーワードプロ領域 / フォールディング / グルタチオン / X線結晶構造解析 / ジスルフィド結合 / NMR
研究概要

1.プロウログアニリンにおける構造形成機構の解明
今までに、プロウログアニリンの構造形成機構の解析により,プロウログアニリンの構造形成はウログアニリン領域内ジスルフィド結合の架け違った異性体1および異性体2を経由して天然型のジスルフィド結合様式を形成することを明らかにしている。さらにそれぞれの異性体の構造決定を目指し,NMR解析に着手した結果,最終的にトラップされる異性体2はプロ領域の構造変化を駆動力として生理活性構造の構築を行っていることを強く示唆した。現在,構造決定の解析中であり,本成果の達成はプロウログアニリンのフォールディングにおける原子レベルでの解明に繋がる。
2.機能性人工タンパク質の創製技術の展開
プロ領域の分子内シャペロン機能を構造制御されるペプチドホルモンの立場から解析するため,今までにプロ領域に捕らえられる人工ペプチドの創製に成功している。そこで,本年度はさらにその構造形成機構を詳細に検討した結果、正しいジスルフィド結合を持っているが不活性構造(トポロジカル異性体)を経由して活性構造へフォールディングすることを明らかにし,プロウログアニリンにおけるプロ領域の構造制御機構と異なった構造制御が行われていることを明らかにした。
さらに以上研究成果を通じて,新たなフォールディング促進剤を創製し論文に採用された結果,FEBS Jにおいて該当分野の総説を、国内外の他の研究グループを招き、まとめるに至った。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Folding Analysis of Prouroguanylin via Specific Intermediates using Protein Disulfide Isomerase2012

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura
    • 雑誌名

      Peptide Science

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cooperative Communication between the Mature and the Propeptide Region in Prouroguanylin during Folding2012

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura, Y.Yoshida
    • 雑誌名

      Peptide Science

      巻: (in press)

  • [雑誌論文] Crystallization and Preliminary Crystallographic Analysis of the Triiodothyronine-bb' Fragment Complex of rat Protein Disulfide Isomerase2012

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura, S.Hashimoto
    • 雑誌名

      Acta Crystallographica, F

      巻: (in press)

    • DOI

      10.1107/S1744309112007439

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Chemical Method for Investigating Disulfide-coupled Peptide and Protein Folding2012

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura
    • 雑誌名

      FEBS J

      巻: (in press)

    • DOI

      10.1111/j.1742-4658.2012.08596.x

    • 査読あり
  • [学会発表] Folding Mechanism of a Precursor Protein of a Peptide Hormone Mediated b an Intra-molecular Chaperone2012

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura
    • 学会等名
      56^<th> Annual Meeting of Biophysical Society
    • 発表場所
      San Diego, California, USA
    • 年月日
      2012-02-26
  • [学会発表] 内分泌撹乱物質ビスフェノールAによるプロテインジスルフィドイソメラーゼの構造変化とbb'ドメインの結晶化2011

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura
    • 学会等名
      日本結晶学会
    • 発表場所
      北海道大学学術交流会館(札幌市)
    • 年月日
      2011-11-24
  • [学会発表] Folding Analysis of Prouroguanylin via Specific Intermediates Using Protein Disulfide Isomerase2011

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura
    • 学会等名
      第48回ペプチド討論会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2011-09-27
  • [学会発表] Structural Analysis of Key Intermediates on Oxidative Folding of Prouroguanylin2011

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura
    • 学会等名
      第49回生物物理学会
    • 発表場所
      兵庫県立大学姫路書写キャンパス
    • 年月日
      2011-09-17
  • [学会発表] Bisphenol A-Induced Conformational Change of Protein Disulfide Isomerase2011

    • 著者名/発表者名
      M.Okumura
    • 学会等名
      第49回生物物理学会
    • 発表場所
      兵庫県立大学姫路書写キャンパス
    • 年月日
      2011-09-17
  • [図書] 遺伝子医学"グルタチオン誘導体を用いたジスルフィド結合含有蛋白質の立体構造形成の促進"2012

    • 著者名/発表者名
      奥村正樹、日高雄二
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      メディカルドゥ社

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公開日: 2013-06-26  

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