研究課題
本研究課題においては、タンパク質工学的手法を駆使して「(1)生理活性低分子ペプチド合成触媒」および「(2)生理活性キトオリゴ糖類合成触媒」をそれぞれ開発し、これらの生体触媒を用いて、有用な新規生理活性物質を創生する事を最終目標としている。初年度においては実験材料となる酵素のスクリーニングと機能改変戦略の確立を第一の目標として研究を遂行した。これに並行して次年度以降に酵素合成のターゲットとする化合物群の絞り込みを兼ねて、有用価値の高い生理活性キトオリゴ糖アナログの探索研究を進めた。具体的な進捗状況は下記の通りであり、極めて順調であると考えている。(1)Acidothermus cellulolyticus由来Family S9 aminopeptidaseのクローニングと性状解析および、アミノリシス酵素への機能改変上記に関して、親酵素の取得と、機能改変およびそれを用いた低分子有用ペプチドの酵素合成を達成した。(2)ESI-MS/MSフラグメンテーションプロファイルを指標としたTMG-chitooligomycin類の探索と構造活性相関上記に関して、酵素合成のターゲット化合物となり得る二種類の新規オリゴ糖の単離と構造決定に成功した。
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Organic and bimolecular chemistry
巻: 9 ページ: 2327-2335
Organic and bimolecular chemistry Org Biomol Chem.9, 2943-2951 (2011)
巻: 9 ページ: 2943-2951