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2010 年度 実績報告書

マウス胚着床における神経筋接合部形成因子アグリンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 10J09587
研究機関山口大学

研究代表者

寺川 純平  山口大学, 大学院・連合獣医学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード胚着床 / マウス / 白血病阻止因子 / アグリン
研究概要

本年は、胚床に関する分子を、体を用いて機能解析する手法を確立させた。マウスの胚着床に必須な分子のひとつ、白血病阻止因子(LIF)の組み換え蛋白質を精製し、ウサギに免疫することで、抗LIF抗体を得た。胚着床前に、抗LIF抗体を腹腔内に連続投与することにより、C57BL/6マウスで、胚着床を完全に阻害することに成功した。投与した抗体が、子宮の間質、及び上皮で作用していることを示し、また、胚着床時にLIFによって上昇する遺伝子の発現が抑制されることを明らかにした。従来、抗体による機能解析は、子宮内に直接投与することで行われており、複数の抗LIF抗体を用いた研究でも、胚着床は抑制されるだけであった。腹腔内投与は、子宮内投与よりはるかに簡便かつ再現性のあるもので、抗LIF抗体での結果から、ほかの胚着床に関連する分子についても、応用が可能なことが示唆された。本研究では、LIFによって制御される、アグリンの胚着床での役割を明らかにすることを目的としており、アグリンに対する抗体を合成ペプチドを用いて作製し、上記と同じ手法で機能解析を行った。抗アグリン抗体の投与では、胚の着床数に有意な変化は認められなかったが、いくつかのマウスでは、着床数の異常を伴って、脱落膜化の亢進や異常が認められた。このことから、アグリンは脱落膜細胞の増殖・分化を制御することにより、子宮管腔の閉塞を含むマウスの胚着床の過程に重要な役割を持つことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウス胚着床における神経筋接合部関連因子(アグリン)の役割2010

    • 著者名/発表者名
      寺川純平
    • 学会等名
      第103回日本繁殖生物学会
    • 発表場所
      青森県 北里大学
    • 年月日
      2010-09-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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