研究課題/領域番号 |
10NP0201
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研究種目 |
創成的基礎研究費
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
清野 進 千葉大学, 医学部, 教授 (80236067)
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研究分担者 |
南條 輝志男 和歌山医科大学, 医学部, 教授 (40164511)
武田 純 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (40270855)
清野 裕 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40030986)
門脇 孝 東京大学, 医学部, 講師 (30185889)
岡 芳知 山口大学, 医学部, 教授 (70175256)
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キーワード | 多遺伝子疾患 / 糖尿病 / 原因遺伝子解析 |
研究概要 |
平成10年度から開始する"糖尿病遺伝素因の総合的解析"を円滑にかつ効率よく展開するために準備研究として以下の項目を行った。 1.総括班 平成9年10月24日、平成10年2月1日の2回会議を開催して、 (1)研究組織、研究計画、研究分担者の役割、分担者間での共同研究項目 (2)対象とする糖尿病患者および対照コントロールとなる健常者に対して本研究への協力を依頼するためのインフォームドコンセントの内容 (3)糖尿病患者の血液サンプルおよび臨床データ収集、管理方法等を決定した。 2.遺伝子構造研究班 膵β細胞で発現する糖尿病候補遺伝子を網羅するために、膵ラ氏島cDNAライブラリーから無作為に約6,000個のクローンを選択して部分塩基配列を決定し,膵ラ氏島ESTの大量集積を開始した。 3.遺伝子機能研究班 (1)ブドウ糖によるインスリン分泌の鍵を握るATP感受性K+チャネルのドミナントネガティブトランスジェニックマウスやグリセロールリン酸(GP)シャトルの律速酵素であるmitochondrial glycerol-3 phosphate dehydrogenase(mGPDH)遺伝子欠損マウスを作成して解析した。 4.疾患遺伝子研究班 糖尿病発症進展に関与しうる分子の膵β細胞特異的転写因子BETA2、Pax4、UCP(uncoupling protein)、スルフォニル尿素剤受容体(SUR)の遺伝子構造決定・NIDDMでの変異を同定した。さらに大学病院ならびに関連施設より糖尿病患者のDNAサンプルの大規模収集を開始した。 5.遺伝子疫学研究班 (1)アミリン遺伝子および(2)グリコーゲン合成酵素遺伝子の日本人における遺伝子異常の頻度を検討した。(1:5%、2:14%) さらに糖尿病多発地域調査を開始した。
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