研究課題/領域番号 |
11101001
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
化学系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
早川 芳宏 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 教授 (50022702)
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研究分担者 |
関根 光雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (40111679)
牧野 圭祐 京都大学, 国際融合創造センター, 教授 (50159141)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | ホスホロアミダイト法 / アリル保護法 / CMP-Neu5Ac / 酸 / アゾール複合体 / オキザノシン / テロメア / H-ホスホネート法 / N-アシル化DNA |
研究概要 |
早川:ホスホロアミダイト法における酸/アゾール複合型高活性促進剤、同促進剤を用いるホスホロアミダイト法によるRNAオリゴマーの高効率固相合成法、モレキュラーシーブス添加ホスホロアミダイト法による合成原料および促進剤の化学量論量使用による短鎖ヌクレオチドの高効率液相合成法、アリル保護ホスホロアミダイト法の改良法などを開発した。これらの新規法によって、CMP-Neu5Ac、2-5Aコア、c(GpGp)、DNA-ペプチドコンジュゲート、インターヌクレオチド部修飾DNAオリゴマーなど天然型・非天然型核酸関連化合物の高効率合成法を開発した。牧野:一酸化窒素の作用による遺伝子の損傷についてグアニン塩基およびシトシン塩基が、いずれもジアゾエート中間体を経由して種々の修飾塩基へと変換されることを突き止めた。また、ジアゾエート中間体および修飾塩基の一つであるオキザノシンが核内タンパク質と架橋反応を起こすことを見出した。また、テロメアの構造と機能について、テロメアC-repeatの作るi-motif四重鎖に多くの異性体構造が存在し、これらの構造を認識・結合するため、タンパク質とテロメアの間に複雑な相互作用形態が存在することを見出し、このことが発ガン及び細胞死に繋がるのではないかという仮説を得た。関根:H-ホスホネート法による塩基部位無保護DNA合成法における重大な副反応が"5'末端水酸基と最近接3'リン酸基との環化反応に起因する"ことを明らかにし、この知見に基づき活性エステル型改良H-ホスホネート法を開発した。一方、塩基部位をプロトンで保護する"プロトンブロック法"による新規塩基部無保護DNA合成法を開拓した。また、塩基部位がアシル基で保護されたDNAの革新的な合成法を開拓し、このN-アシル型DNAが優れた塩基対形成能をもつことを見出した。
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