研究概要 |
「民主主義の機能不全に関する理論的・実証的研究」は主としてアジアとヨーロッパの18の社会で2000年9月-10月に行われた共通世論調査を基礎にした理論的実証的な民主主義政治研究である。実績は次の8個の柱からなる。何れも近い将来学術書として刊行される予定である。(日文学術書2冊は2003年、英文学術書4冊は2004年刊行予定、英文のディスカッション・ペイパーズは23冊、(下記3,4,5の章が23冊になる)東京大学東洋文化研究所から2003年3月に刊行) 1.『グローバリゼーション、国家、そして市民--西欧および東アジア・東南アジアにおける18の国家におけるグローバリゼーションに対する市民の態度』(英文学術書) 2.『政治文化--西欧と東アジア・東南アジアにおける市民と政治』(英文学術書) 3.『市民、国家とグローバリゼーション--東アジアと東南アジアの各国プロファイル』(英文学術書) 4.『市民、国家とグローバリゼーション--西欧各国のプロファイル』(英文学術書) 5.『変容する価値観と民主主義の挑戦--東アジアと東南アジア』(英文学術書) 6.『グローバリゼーションと政治文化』(日文学術書、NTT出版2003年9月刊行予定) 7.『現代日本政治の普遍と特異-歴史・比較分析』(日文学術書、NTT出版2003年5月刊行予定) 8.英文標準質問表と現地語質問表。 いずれもアイデンティティー、生活満足、政治信頼という3個の態度から政治文化の類型化を試み、政治選好と政治行動と結びつけた分析の上で民主主義の機能(不全)を明らかにし、さらに、グローバリゼーションが国内制度に対する信頼を減退させているかどうかを見極めた。
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