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1999 年度 実績報告書

二種金属触媒系による高選択的環化付加反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11119259
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

池田 慎一  名古屋市立大学, 薬学部, 助教授 (90254309)

キーワード環化付加 / 遷移金属触媒 / ルイス酸
研究概要

報告者は、二種類以上の金属元素が協同的に作用することにより実現可能な効率的かつ高選択的多成分連結反応の開発を中心課題として,遷移金属触媒とルイス酸金属種とが共存する反応系での新規環化付加反応について研究を進めた.その結果,ニッケルとアルミニウムの2つの金属を組み合わせた反応系においてエノンとアルキンの新しい環化共三量化反応を見出した.この環化付加反応はニッケルとアルミニウムが協同的に作用することにより進行するものであり,エノン一分子とアルキン二分子間の反応において高い位置選択性を実現した.さらにエノン一分子と異なる二種類のアルキンを同時に環化生成物中に取り込ませることにも成功した.これは三種類の異なる不飽和分子による触媒的環化付加反応の初めての例である.この二種金属触媒系による反応をアルキンのみの環化三量化に展開すべく検討を行ったところ,ニッケル・亜鉛触媒系において二種類の異なるアルキンが選択的に環化共三量化することを見出した.一方,同反応条件下にて亜鉛種が存在しない触媒系および亜鉛種の代わりにアルミニウム種が存在する触媒系では目的生成物のみを選択的に得られなかったことから,本反応に対するニッケル・亜鉛触媒系の有効性が示された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shinichi Ikeda: "Solective Cyclotrimevization of Bnones and Alkynes by a Nickeland Aluminum Cutalytic System"Journal of the American Chemical Society. 121.12. 2772-2727 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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