研究課題/領域番号 |
11120242
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北村 二雄 九州大学, 工学研究科, 助教授 (00153122)
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研究分担者 |
長田 憲典 九州大学, 工学研究科, 助手 (40264080)
谷口 裕樹 九州大学, 工学研究科, 助手 (50217139)
藤原 祐三 九州大学, 工学研究科, 教授 (10029481)
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キーワード | 超原子価ヨウ素化合物 / ベンザイン発生剤 / アライン発生剤 / 環状アルキン / 超原子価ヨウ素オリゴマー |
研究概要 |
本年度得られた成果を以下に述べる。 超原子価ヨウ素ベンザイン発生剤として、[o-(トリメチルシリル)フェニル]ヨードニウムトリフラートを開発したが、このベンザイン発生剤を用いる種々の反応および発生するベンザインの性質を他のベンザイン発生剤と比較し、超原子価ヨウ素ベンザイン発生剤の合成・ベンザインの発生と性質についてまとめた。 塩基などに不安定な官能基であるエステル、ケトンを有する超原子価ヨウ素アライン発生剤の新規合成法を開発した。 トリメチルシリルエチニルヨードニウムトリフラートをシクロペンタジエンと反応させて得られる環状ビニルヨードニウムトリフラートとBu_4NFにより環状アルキンが発生することを昨年度見いだした。本年度はさらにこの反応を検討し、環状アルキン発生剤として利用できることを明らかにした。 ジアセトキシヨードベンゼンをトリフルオロメタンスルホン酸(TfOH)中で重合させると、p-フェニレン型の超原子価ヨウ素オリゴマーが得られることを見いだした。今年度は、水や芳香族化合物と反応させることにより、末端がヨード基やアリール基の超原子価ヨウ素オリゴマーの合成法についてまとめた。
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