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1999 年度 実績報告書

14族元素-14族元素二重結合の生成機構とその動的挙動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11120250
研究機関学習院大学

研究代表者

持田 邦夫  学習院大学, 理学部, 教授 (20118772)

研究分担者 仲山 英之  学習院大学, 理学部, 助手 (00155889)
南条 真佐人  学習院大学, 理学部, 助手 (50302352)
キーワードジゲルメン / レーザー閃光分解 / 低音UV / ^1H CIDNP / 捕捉剤実験
研究概要

7、8-ジゲルマビシクロ[2. 2. 2]オクタジェン誘導体(1)から光照射により発生させたゲルマニウム-ゲルマニウム二重結合種の発生機構とその動的挙動の研究を化学的捕捉剤実験、レーザー閃光実験、低温UV実験、および^1HCIDNPを用いて行った。誘導体1を光照射するとゲルマニウム-炭素結合の切断に伴い、1、6-ジラジカルの1重項ラジカル対が生成し、その1重項ラジカル対から3重項ラジカル対を経由して目的とするゲルマニウム-ゲルマニウム二重結合種が発生することがわかった。ゲルマニウム二重結合種は低温UVおよびレーザー閃光分解法により380nm付近に吸収極大を持ち、ゲルマニウム上の置換基がアリール基の場合はその吸収位置は長波長側に移動する。ゲルマニウム二重結合種といろいろな基質との反応をレーザー閃光分解法で検討した結果、酸素とは極めてよく反応することがわかった。また、ゲルマニウム二重結合種は四塩化炭素やアルコールともよく反応するのに対し、ジエンとの反応は遅い。ポリハロメタン類の中でもクロロホルムやジクロロメタンとは反応しない。アルコールとの反応ではメタノールが一番早く反応するのに対し、エタノール、I-プロパノール、t-ブタノールになるにしたがい反応は遅くなる。また、アルキン類、アルカン類やヒドロシランとは全く反応しない。これらレーザー閃光分解法を用いた速度論的結果は、捕捉剤実験を用いた反応生成物との実験結果とよく一致した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M. B. Taraban: "Photolysis of digerma bicyclooctadiene. The investigation of the elementary stages by means of CIDNP and laser pulse photolysis"J. Organomet. Chem.. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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