カラマツなどの寒冷地森林資源を有している北海道の森林産業では、間伐量は全木材生産量の1/3にも達し再生産可能な資源として、有効利用が大きな課題となっている。 平成10年度には、マイクロ波急速熱分解装置を用いて、木材から新木作液、高性能活性炭、無水糖類が得られることを明らかにした。にエネルギー収支、炭素物質収支を予備的に検討した。 平成11年度では、新たな物質循環プロセスを構築するために、効率的な無水糖類の回収を引き続き行い、マイクロ波急速熱分によるエネルギー収支、物質収支、炭素収支を詳細に検討し、ゼロエミッション化の方法論を確立する。平成10年度では、約70%の物質収支を予備的に確認し、残り約30%は未回収タール分と分解ガスと考えられたので、分解ガスへの物質移動を詳細に検討する。
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