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1999 年度 実績報告書

AhリセプターとP4501A2エンハンサーの相互作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11138209
研究機関東北大学

研究代表者

十川 和博  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80175421)

研究分担者 藤井 義明  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00098146)
キーワードP450 / XRE / 外来異物 / コアクチベーター / 転写因子
研究概要

ラットチトクロームP4501A2遺伝子のメチルコランスレンによる誘導に必須のエンハンサーを解析し、以下の諸点を明らかにした。
1.P4501A2エンハンサーは従来より知られている、外来異物による誘導に反応するエンハンサー、XREとは塩基配列が明らかに異なり、CACGCというXREのコア配列を持たない。そのかわり4bpからなる繰り返し構造が6bp離れて存在した。
2.大腸菌で発現したAhリセプターとArntをつかってP4501A2エンハンサーへのAhリセプター/Arntヘテロダイマーの結合を調べたが、結合しなかった。また酵母の発現系でもAhリセプターとArntはP4501A2エンハンサーに結合しなかった。これに反し、XREはこれらの系でAhリセプター/Arntヘテロダイマーと結合した。
3.P4501A2エンハンサーに特異的に結合する因子を探索したところ、ヒト肝がん由来のHep3B細胞で見出すことができた。また発現量の多少はあるが、全ての調べた組織で発現していた。この因子は上記の繰り返し構造を認識した。
4.P4501A2エンハンサー結合因子はAhリセプター/Arntヘテロダイマーと直接結合することが判明した。またこの結合はArntによって行われていることが推定された。この結果はAhリセプターとArntがコアクチベーターとして作用することを意味する。
5.コンピューターによるデータベース検索の結果、このエンハンサーはラットP4501A1遺伝子のプロモーターに存在することがわかり、その活性を調べたところ、P4501A2遺伝子のエンハンサーの約60%の活性を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Ema: "Molecular mechanisms of transcriptional activation by HLF and HIF-1α in response to hypoxia : their stabilization and redox signal-induced interaction with CBP/p300"EMBO J.. 18. 1905-1914 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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