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1999 年度 実績報告書

サイクリン依存性キナーゼ阻害分子p27の分解因子の同定及び解析

研究課題

研究課題/領域番号 11144228
研究機関九州大学

研究代表者

小南 欽一郎  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80304830)

研究分担者 中山 啓子  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60294972)
キーワード酵母 / p27 / Rum1 / タンパク分解 / ユビキチン / SCF
研究概要

CDK阻害分子p27の分解には、ユビキチン-プロテアソーム系の関与が示されているが、どのような分子がそのユビキチン化の特異性を決定するか明らかにされていない。そこで本研究では、p27/Rum1(酵母におけるP27の機能的ホモログ)の分解に関与する因子を取得する目的で、pop1変異株を含む酵母を用いた遺伝学的方法によりそれらの遺伝子群の同定を試みた。
1.p27の分解因子の取得
(1)p27をpop1+変異株中で高発現すると致死の表現型を示すことを見いだした。
(2)酵母で発現するマウス胸腺由来のcDNAライブラリーを作成した。
(3)p27高発現による致死性を抑圧する遺伝子を(2)のcDNAライブラリーより8クローン取得した。
(4)これらには遺伝子発現の抑圧活性が無いことを確かめた。
(5)これらには、ユビキチン遺伝子、60SリボソームL23遺伝子、さらに6つの未知の遺伝子が含まれていた。
(6)現在、それらのp27に対するin vivoでの直接的影響を解析中である。
2.Rum1分解に関わる変異株および阻害因子の取得
(1)rum1+遺伝子とオーレオバシジン耐性遺伝子を融合させることにより、酵母内でのRum1タンパク質の安定性検出用モニターシステムを構築した。
(2)上記遺伝子を発現している酵母細胞を変異源処理し、11株のRum1安定性に関わる変異株を取得した。
(3)これらの変異株から現在までに6クローン取得し、トランスポゾンシステムにより対応する遺伝子を特定中である。
(4)Rum1分解の阻害分子として、SUMO1に対するE2として知られているHus5、SCF複合体のSkp1に結合する分子Sgt1、その他未知の分子4つが取得された。
(5)現在これらと、Rum1のユビキチン化に関わるSCF複合体との関係を、遺伝学的生化学的に検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toda T.: "Two distinct ubiquitin-proteolysis pathways in the fission yeast cell cycle"Phil. Trans. R. Soc. Lond. B. 354. 1551-1557 (1999)

  • [文献書誌] 小南欽一郎: "細胞工学"秀潤社. 135 (1999)

  • [文献書誌] 小南欽一郎: "実験医学"羊土社. 179 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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