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1999 年度 実績報告書

選択的スプライシングのリン酸化制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 11155208
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

萩原 正敏  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10208423)

キーワードSRPK / SF2 / ASF / splicing
研究概要

我々はSRPK1と分裂酵母の細胞周期制御遺伝子Dsk1の高い相同性に着目して、マウス脳mRNAより新規のSR蛋白リン酸化酵素をクローニングし、SRPK2と名付けた。大腸菌で発現させたSRPK1とSRPK2を用いて、GST-SF2Pull-Down Kinase Assayを行ったところ、SF2/ASFに結合してリン酸化活性を示した。実際に細胞内でもSF2/ASFとSRPKが複合体を形成しているかどうか調べるためCOS7細胞にSF2/ASFとSRPKを共発現させ、共沈実験およびkinase-assayを行ったところ、SF2/ASFとSRPKは細胞内においても結合していることが確認できた。またSF2/ASFのdeletion mutantを用いた解析により、このSF2/SRPK複合体の形成にはRSドメインが必須で、その結合部位はSRPKによるリン酸化部位と一致することが確認できた。さらにSF2/ASFのリン酸化状態により結合能に差がみられるかを調べたところ、リン酸化されていないSF2/ASFとSRPKは複合体を形成するが、リン酸化されたSF2/ASFとSRPKはもはや結合しなかった。リン酸化活性化能をもたないSRPK2^<K108R>をHeLa細胞内で発現させたところ、核内でspeckled patternを示していたSF2/ASFは核外に移行した。この結果よりSF2/ASFの細胞内局在は、SRPKによって制御されている可能性があると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nagai, Y., Miyazaki, M., Aoki, R., Zama, T., Inoue, S., Hirose, K., Iino M., Hagiwara, M.: "Detection of CAMP-induced phosphorylation with a novel fluorescent indicator"Nat. Biotechnol.. (in press). (2000)

  • [文献書誌] Sakaguchi, H., Wada, K., Maekawa, M., Watsuji, T., Hagiwara, M.: "Song Induced phosphorylation of CAMP Response Element Binding Protein in the songbird brain"J. Neuroscience. 19. 3973-3981 (1999)

  • [文献書誌] Koizumi, J., Okamoto, Y., Onogi, H., Maekawa, A., Hagiwara, M.: "The subcellular localization of SF2/ASF is regulated by the direct interaction with SR protein kinases (SRPKS)"J. Biol. Chem.. 274. 11125-11131 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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