研究課題/領域番号 |
11164206
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
五味 文彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60011326)
|
研究分担者 |
尾上 陽介 東京大学, 史料編さん所, 助手 (00242157)
櫻井 陽子 熊本大学, 教育学部, 助教授 (60211934)
安田 次郎 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60126191)
高橋 典幸 東京大学, 史料編さん所, 助手 (10292799)
菊地 大樹 東京大学, 史料編さん所, 助手 (80272508)
|
キーワード | 明月記 / 吾妻鏡 / 藤原定家 / 日記 / 故実書 / 古典学 / 中世文化 / 芸能 |
研究概要 |
中世古典学の形成という視点に沿って、『明月記』と『吾妻鏡』の写本研究を行ってきた。『明月記』は4月から毎月1回の研究会を行なって、『明月記』治承四年記の注釈の作成や、『明月記』に関する研究の報告を行ってきた。7月には天理図書館の自筆本を調査し、また11月には三の丸尚蔵館所蔵の藤原定家筆の記録の写真版を取り寄せて研究を進めてきたが、その結果、12月には明月記研究会の雑誌『明月記研究』4号に、『明月記』治承四年記の注釈や研究の成果を公表することができた。 『吾妻鏡』の研究会は、6月に立ち上げてやはり毎月1回行ってきているが、そこでは諸本の研究を進めるとともに、『吾妻鏡』に関する研究の報告を行っている。また10月には吉川本『吾妻鏡』の写真版を入手してその研究を進めている。それらの成果の一部は研究代表者が編者となって編集した『芸能の中世』に収録した。 今後はさらに二つの書籍の写本・自筆本の網羅的な収集を行うとともに、あわせてデータベースの構築を考えており、さらに実りの多い研究を展開してゆきたい。また二つの研究会の相互交流を図って、中世における古典学の意味を探ってゆきたい。
|