• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

チャガタイ・トルコ語、ペルシャ語文献の諸写本研究

研究課題

研究課題/領域番号 11164232
研究機関京都大学

研究代表者

真下 裕之  京都大学, 人文科学研究所, 助手 (70303899)

研究分担者 間野 英二  京都大学, 名誉教授 (10027964)
キーワードペルシア語 / チャガタイ・トルコ語 / ティムール朝 / ムガル朝 / 中央アジア / インド / バーブル / 写本
研究概要

本年度は真下が、昨年度の学会発表をもとにムガル朝時代の文人アサド・ベグの回想録についての研究をまとめた。そこでは文献学的な写本研究の結果として校訂テキストの底本としてアーンドラプラデーシュ州東洋写本図書館所蔵本に拠るべきことを明らかにした。さらにこの回想録の史料価値に関する歴史学的研究の結果として、他の諸史料の内容との比較からこの回想録が他には見られない独自のかつ信頼しうる貴重な一次的情報を伝えていることを明らかにした(MASHITA2002)。また2002年12月の原典班の研究会議では写本研究の知見を踏まえ「イスラームにおける古典」というテーマで、イスラーム文明における古典テキストの伝達の意義と背景について簡単な報告を行なった。また昨年度までに収集してあった諸写本のマイクロフィルムのうち、なお数多く残っていた未整理のものに集中的に取り組んだ結果、その過半をデジタル的に焼付けて電算機上で処理することができるようになった。焼付けデータの一部については解読・テキストデータ入力を進め、研究に利用しているところである。
また間野は、大英図書館(英国・ロンドン)、フランス国立図書館(フランス・パリ)に出張し、以前より研究を継続している『バーブル・ナーマ』のチャガタイ・トルコ語の写本1点と二種類のペルシア語訳の写本それぞれ1点計3点を調査し、それぞれについてマイクロフィルム複写を将来した。フィルムはすべてすぐに焼き付け、現在解読作業を進行させているところである。【以上、636字】

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] MASHITA Hiroyuki: "A historiographical study of the so-called Ahwal-i Asad Big"Zinbun : Annals of the Institute for Research in Humanities. 36(印刷予定). (2002)

  • [文献書誌] 間野英二: "ホージャ・アフラールの著作『ワーリディーヤ』のペルシア語原本について"慶煕史学. 23. 965-980 (2001)

  • [文献書誌] Eiji Mano: "Prospects and Issues in Inner Asian Studies in Japan"日本中東学会年報. 17. (2002)

  • [文献書誌] Eiji Mano: "Editorial Choices in preparing the Critical Edition of the Babur-nama"Proceedings of the Symposium on Theoretical Approaches to the Transmission and Edition of Oriental Manuscripts. (印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 真下裕之: "英国・アイルランド王立アジア協会の単行書シリーズについて-イスラーム学の歴史と関連から-"Edition Synapse. 38 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi