研究概要 |
平成11年度,以下の作業並びに研究を実施した. 1、京都大学文学部徳永研究室に設置したサーバに,特定領域研究「古典学再構築」総括班のホームページを開設し,本特定領域研究の広報活動を支援した.また、総括班のメーリングリストを開設し,情報交換の場を整備した.(広報支援活動) 2、世界に先駆けて,古典インド叙事詩『マハーバーラタ』のPoona批判校訂版(全20巻)のデジタル化に成功した.これにより、同叙事詩は,Web browserで閲覧できるだけでなく、ノートブックPCでも容易に運搬でき,研究の効率が飛躍的に上昇することが期待される.(同叙事詩のポータブル化) 3、古典インド文学最高傑作である『シャクンタラー姫物語』のデジタルテキストを完成した。さらに、そのテキストを本特定領域研究サーバ上に設けたftp site(ftp://tiger.bun.kyoto-u.ac.jp/pub/mtokunag)に載せ,国内外の研究者が自由にダウンロードできるようにした.(サンスクリット文献の電子テキスト化) 4、古典学において世界で初めての試みとなる,『マハーバーラタ』に関するオンラインによる国際共同研究を企画し,その実施にむけ,共同研究で使用する基礎資料を整えた.また,文献の出入力方式に詳しい研究分担者の協力のもとに,XMLないしはSGML言語を用いた基礎文献資料のデータベース化の可能性を探り,研究成果をネット上で公開するGIF,PDF,HTML等の方式についても検討を行った.同時に,同共同研究のコアメンバーの人選を行い,メーリングリストを開設した.現在,XML言語の実用化に向けさらに検討を続けている.(データベース作成に関する出入力方式の検討)
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