調整班研究「伝承と受容(日本)」は、各シンポジウムの機会を利用して、意見の調整を行ってきた。また、調整班だけの集会としては、夏休みに開催し、そこで特定領域全体の中でのB02班の特徴と、できる可能性のある範囲について、徹底的に討議した。 これまでの討議から、各人が自分の研究に鋭意工夫を凝らし、成果を上げてゆくこと以外に、この班が特定領域の中でどのような位置にあるのか、どのようなことを行う可能性があるのかについてまとめた。この班では、文学も語学も歴史もあり、全体としての統一をとることは大変難しいことであることは、共通の理解となっているが、班としてまとまった成果を作る方向に向けて努力することも了承された。討議の結果、「中世における外国文化の受容」を中心として成果をまとめることは可能であること、また「古代における文の受容」という方向も可能であろうということが分かった。 来年度、研究成果が出始める頃には、各人の研究成果は成果として発表してもらうと同時に、班全体との調整を行うことに決した。
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