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1999 年度 実績報告書

古典文献の計量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11164280
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関統計数理研究所

研究代表者

村上 征勝  統計数理研究所, 領域統計研究系, 教授 (00000216)

研究分担者 古瀬 順一  宮崎大学, 教育学部, 教授 (50024005)
キーワード古典文献 / 計量的分析 / 源氏物語 / 西鶴作品 / サンスクリット大乗仏典 / 不変化辞
研究概要

今年度は以下の三つの古典を中心に計量的分析に関する研究を進めた。
(1)『源氏物語』
すでに完成している『源氏物語』データベースを用い、『源氏物語』54巻における名詞、動詞、助詞等の各品詞の使用率を中心に計量的分析を行った。特に助詞の使用率に関しては、詳細な分析を行い、会話文と地の文(会話文以外の文)とでは助詞の使用方法が異なり、会話文では54巻の各巻で余り違いが見られないが、地の文では使用方法が異なることを明らかにした。また、このような地の文での助詞の使用方法の違いを分析することによって、54巻の成立順序に関して、新たな説を提案した。
(2)西鶴作品
計量分析のための井原西鶴作品のデータベース作成を進めた。『好色一代男』,『好色二代男』,『好色一代女』,『好色五人女』,『椀久一世の物語』の五作品に関しては、品詞の活用形等について情報の不完全な部分は残るが、一応データベースが完成したので、自立語約8万5千語に関し語彙用例索引を作成し、計量分析のための基盤を作った。
(3)サンスクリット大乗仏典
『十地経』,『八千領般若経』のデータベースを作成するとともに、すでに完成している『法華経』のデータベースを用い、不変化辞を中心に計量分析を進めた。この中で、韻文と散文では不変化辞の用い方に差があることなど今後の研究に必要となる重要な情報を得た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 村上征勝, 今西祐一郎: "源氏物語の助動詞の計量分析"情報処理学会論文誌. Vol.40 No.3. 774-782 (1999)

  • [文献書誌] 村上征勝: "『源氏物語』の計量分析-宇治十帖と他の巻との文体の違いについて"人文学と情報処理. No.20. 81-86 (1999)

  • [文献書誌] 村上征勝: "源氏物語を数字で読む"ESTRELA. No.71. 76-79 (2000)

  • [文献書誌] 村上征勝: "古典文献の計量分析"ESTRELA. No.72. 77-80 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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