研究分担者 |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60105567)
松村 雄二 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10086689)
柴山 守 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 教授 (10162645)
及川 昭文 総合研究大学院大学, 教育研究情報資料センター, 教授 (30091888)
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研究概要 |
特定領域研究「古典学の再構築」の研究目的に従い,本計画研究では古典学におけるコンピュータ利用の確立と普及を研究目的としている。当初計画研究を引継ぎ,下記の課題を設け,具体的かつ実証的な研究を実施した。特に,古典学テキストのデジタル化の推進と流通を具体的課題としている。 1.標準的な電子化テキストの作成のため,日本文学を対象にSGML/XMLによるテキストデータ構造の解析を行った。日本古典文学大系から,ジャンル別,時代別に約30の代表作品について,DTD(標準データ型定義)を行い,かつデータ記述を行った。さらに,主な作品についてはXSLによる表示,印刷版面の再現を行い,記述データの正確性を確認した。 なお,現在のデータ記述文法であるKOKINルールは,上記XMLの記述においてその記述の正確性などが検証,確認されている。 2.インターネットにおけるテキストの分散利用,管理方式,およびデータベースの流通方式の研究を開始した。さらに,パッケージ型データベース(CD-ROM等)の実証を行った。 一方,2001年4月,日本古典文学本文データベースの試験公開を開始している。このデータベースは,岩波書店刊行の旧版「日本古典文学大系」全百巻の約600作品の本文(テキスト)をデータベース化した画期的なものである。特に,本文データベースの分散環境におけるシステム構築を進め,データベースサーバを国文学研究資料館においている。現在,利用者の評価についてアンケートなどによりとりまとめ中である。情報資源を共有しながら共同研究を進めるためのコラボレーション実験を開始した。
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