研究概要 |
1.カーボンナノチューブの共鳴ラマン効果を米国MITの共同研究者とともにおこなった。方向をそろえた多層ナノチューブおよび単層ナノチューブの角度分解強度依存性の実験を測定し、総合的な理論的な解析を行った。特に分極効果と対称性の関係に関して実験事実と良い一致をし、成果をPhys.Rev.Lett.に2編発表した。 2.単層ナノチューブの螺旋度(n,m)の値を、共鳴マイクロラマン効果の実験を解析し得ることに成功した。この研究で、1本のナノチューブのラマン効果の実験ができることがわかり、ラマン効果の実験がナノチューブの構造解析に有効であることが証明された。この成果も、Phys.Rev.Lett.に1編発表した。 3.カーボンナノチューブの状態密度の発散点が、磁場によって変化することを、いろいろな螺旋度で示して、理論的な裏付けを行った。この成果をPbys.Rev.Bに1編発表した。磁気光学効果が観測されることを予想している。
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