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2000 年度 実績報告書

フラーレンを用いた強磁性体の探索と物性研究

研究課題

研究課題/領域番号 11165228
研究機関岡山大学

研究代表者

大嶋 孝吉  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10114414)

研究分担者 神戸 高志  岡山大学, 理学部, 助手 (00277386)
野上 由夫  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10202251)
キーワード強磁性 / フラーレン / C_<60> / C_<70> / TDAE / 分子性物質 / 低温構造
研究概要

C_<60>-TDAEの強磁性発見以来,C_<70>-TDAEの磁性については多くの研究があるが,構造研究はほとんどなく,理由なくこれまでC_<60>-TDAEに準ずるものと考えられ,常磁性体として扱われてきた.C_<70>はフラーレン系ではC_<60>にならぶ得やすい分子であり,この違いを明らかにすることは非常に重要である.強磁性を発現する機構と同時に,強磁性が得られない理由も議論する必要がある.C_<60>-TDAEについては最近低温構造が決定されたが,我々研究では,C_<60>-TDAEについても,まだ構造的に解明すべき点が多くある.
同じ製法でも,C_<70>-TDAEの系は作成過程で溶媒をとりこんだ構造となることが我々の研究で明かとなり,国際会議ISMN2001で報告した.この系は,様々な物性をこれまでの研究結果と比較すると,C_<70>-TDAEとされてきたものと同じものと思われる.したがって,この系のC_<60>-TDAEとの対比研究はふりだしにもどったことになる.溶媒の含まないC_<70>-TDAEを作成できれば,C_<60>-TDAEと同様な強磁性の発現の可能性は依然として残されていることになる.また最近我々は,C_<60>-TDAEの系で,TDAEが磁性を示さない理由を解明し報告の準備中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T,Kambe,Y,Nogami and K,Oshima: "Annealing effects on the magnetic and structural properties of single-crystal TDAE-C_<60>"Phys.Rev.B (Physical Review B). 61・2. R862-R865 (2000)

  • [文献書誌] K,Oshima,Y.Nogami T.Kambe et al.: "The structural and Magnetic Properties in TDAE-fullerene System"A.I.P.Proceedings. (in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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