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1999 年度 実績報告書

金属内包フラーレンの分子物性の分光学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11165243
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

加藤 立久  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (80175702)

キーワード金属内包フラーレン / ランタノイド金属 / 4f電子 / ESR測定 / ENDOR測定 / HYSCORE測定
研究概要

4f電子殻を持つランタノイド金属はフラーレン炭素ケージに内包される。4f殻電子物性の特異性と、新奇なフラーレンネットワークによる配位子場摂動が相まって全く新しい伝導性・磁性が期待される。そのような物性発現の根元である金属内包フラーレンの電子(スピン)構造を明らかにしてきた。この研究を通して、フラーレンネットワークに内包したランタノイド金属の新しいランタノイド化学・4f電子スピン化学への発展が強く期待できる。
これまでに我々は金属内包フラーレンSc@C_<82>、Y@C_<82>、La@C_<82>、Gd@C_<82>、Pr@C_<82>、Sc_3@C_<82>を単離・精製して、電子吸収スペクトル、電子スピン共鳴スペクトル、サイクロボルタモグフを測定した。その結果それぞれの金属内包フラーレンの分子構造、電子状態、電子スピン状態、酸化・還元電位を決定した。以上の報告をまとめると、一連のランタナイド金属法内フラーレンが持つ電子(スピン)状態を系統的に予測・説明できる。この系統的な説明の上に新しい実測データを加えるため、電子スピン共鳴(ESR)測定特に高磁場測定やパルス測定を行った。金属内包フローレンLa@C_<82>の単離・精製システムを完成し、パルスESRでENDOR、HYSCORE測定を行い^<13>C核や^<139>La核の核双極子相互作用、核四重極子相互作用を決定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Akasaka 他: "Endohedrally Metal-Doped Heterofullerens : La@C_<81>N and La_2@C_<74>N"Chemistry Letters. 945-946 (1999)

  • [文献書誌] T.Akasaka 他: "Isolation and Characterization of a Pr@C_<82> isomaer"Chemical Physics Letters. (発表予定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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