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2002 年度 実績報告書

リボソームタンパク質―RNAの相互作用機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11169228
研究機関九州大学

研究代表者

木村 誠  九州大学, 農学研究院, 教授 (10204992)

キーワードリボソーム / リボソームタンパク質 / RNA結合タンパク質 / タンパク質-RNA相互作用
研究概要

昨年度までに、リボソームタンパク質BstL5と5S rRNAとの相互作用機構を明らかにするため、5S rRNAとの結合に関与するアミノ酸を特定するとともに、その役割について解析した。その結果、βシート上のアミノ酸はL5とRNAとの複合体の安定化に貢献していること、一方、ループ上のアミノ酸はRNAの認識に関与していることが明らかになった。
本年度では、BstL5のRNP2領域(Glu-^<32>-Lys-Ile-Val-Ile-Asn-Met^<38>)に無作為に変異を導入し、ファージ提示法によりRNA結合能を維持した変異タンパク質BstL5を選択することにより、RNP2のアミノ酸残基の重要性を検討した。変異体L5遺伝子は(VNN)7を含むプライマー(72mer)を用いたPCRにより作成し、ファージミドpLUCK2000を用いたファージ提示法でRNA結合能を保持した変異体を選択した。その結果、野生型と同程度の結合活性を持っ11個の変異体が選択され、その内7種は33位にLysもしくはArg、37位にAsnを持つこと、また34〜36位に疎水性アミノ酸が位置していることを見出した。以上の結果より、33位の塩基性アミノ酸と37位のAsn、その間の3残基の疎水性アミノ酸が、RNP2のRNA結合活性に重要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hino et al.: "Expression of Nicotiana glutinosa ribonucleases in Escherichia coli"Biosci. Biotechnol. Biochem.. 66. 910-912 (2002)

  • [文献書誌] Kawano et al.: "Guanine binding site of the Nicotiana glutinosa ribonuclease NW revealed by X-ray crystallography"Biochemistry. 41. 15195-15202 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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