ニューロンの多極性誕生と樹状突起の複雑なパターン形成の分子機構を明らかにする目的で、ショウジョウバエのmultiple dendrite neuron(md neuron)に着目し、個体レベルでの研究を進めた。md neuronに限局して発現する遺伝子を検索すれば、その中に目的の遺伝子が含まれると予想し、現在までにmd neruonに比較的限局した発現を示す遺伝子の候補として30余りを単離した。また、我々がすでに上皮細胞の極性形成に重要な働きをすることを明らかにした7回膜貫通型カドヘリンが、md neuronの樹状突起の伸長の調整にも必要であることを示した。
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