研究課題
特定領域研究(A)
本研究課題は、高等教育改革の流れをうけ、準備段階から各高等教育機関の切実なニーズを反映するように計画されてきたため、研究分担者は速やかに研究を開始することができた。総括班(本研究課題)各研究分担者のうち、後年度の計画研究代表者は、それぞれの計画研究で必要とされるリソースについて検討を開始した。また、一部の分担者からなる調査研究グループは、特に海外におけるマルチメディアや情報通信技術の活用事例について調査を開始した。総括班は、全体として、1)21世紀の高等教育で期待される専門教育の在り方、2)外国語(留学生に対する日本語を含む)コミュニケーション能力や情報活用能力・メディアリテラシー等、基礎能力の教育改善、3)人文・社会科学各分野における、マルチメディア・情報通信を活用した専門教育、外国語教育、情報教育の在り方、4)人文・社会科学、広くは高等教育全分野におけるマルチメディア・情報通信技術の教育利用の高度化、5)大学に整備中のメディアセンターの基本構想、およびメディアセンター間の連携のあり方、について展望し、最終的には提言としてまとめる計画である。総括班各研究分担者は、それぞれの背景、立場、ニーズ等から現状分析を進めた。その成果の一部は来年度開催予定の全体シンポジウムで報告される。領域代表者およびメディア教育開発センター所属の研究分担者で構成する先進例調査研究グループでは、独自の調査研究を補完する形で、新たに国内外の先進的事例を調査し、先進諸国の最新研究開発動向について、包括的かつ詳細な調査結果を得た。日本の高等教育におけるヴィジョンの提案も含め、その中間報告を前述の全体シンポジウムで行う予定である。なお、研究分担者のうち、計画研究代表者においては、各研究組織からの強い要望もあり、総括班の枠の中で、各計画研究の準備を開始した。