| 研究課題/領域番号 |
11174201
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| 研究機関 | 東京大学 |
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研究代表者 |
鈴木 洋一郎 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (70144425)
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| 研究分担者 |
柴橋 博資 東京大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30126081)
梶田 隆章 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40185773)
吉田 哲也 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (50222394)
坂東 昌子 愛知大学, 法学部, 教授 (20025365)
南方 久和 都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00112475)
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| キーワード | スーパーカミオカンデ / ニュートリノ / ニュートリノ質量 / 大気ニュートリノ / 太陽ニュートリノ / レプトンフレーバーの破れ / ニュートリノ振動 |
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| 研究概要 |
1998年、スーパーカミオカンデグループによる大気ニュートリノ振動の発見により、ニュートリノが有限質量を持つ事が明らかになった。これは、素粒子物理学の今後の方向を示し、宇宙物理学・天文学などの近隣分野に深い影響を与える重大な成果であり、人類の知見を「全く新しい極微の世界」へと導く突破口であると考えられる。
本研究領域では、この突破口を拡大すべく、日本の関連する諸分野(宇宙線、素粒子、天体、核物理)の研究者の総力を結集して、1)大気ニュートリノ現象の徹底的解明、2)太陽ニュートリノ振動の確定、3)ニュートリノ質量の起源の理論的探究、4)レプトンフレーバーの破れの探索、を行うことを目的としている。
2001年6月、スーパーカミオカンデの実験結果とカナダのSNO実験との結果から、太陽ニュートリノも振動していることが明らかになった。また、すべての太陽ニュートリノ実験の結果を合わせて解析すると、MSW大角度解が最も確からしい解であることを示した。
本研究領域の1つのステップである太陽ニュートリノ振動が本領域における研究の成果として確立した。これを受け、本総括班では、各計画研究、公募研究の進捗状況の発表、方向性について議論をしてきた。平成15年2月には5日間に渡る研究会「第4回ニュートリノ振動とその起源の解明」を開催した。ニュートリノ振動研究の大きな転換期であるため、本研究会は、本格的な国際研究集会として開催し、参加者は本特定領域の研究代表者、分担者を含めて国内から約80名、また、外国からも約40名の参加者があった。議論の中心は、太陽、大気ニュートリノ観測による振動パラメータの精密決定、ニュートリノ振動研究の将来への展開としての長基線ニュートリノ振動実験、レプトンフレーバーの破れの実験、ニュートリノ振動に関する現象論と理論など、振動現象本質を解明するものであった。いずれのテーマに関しても活発な議論が行われた。
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