研究分担者 |
竹内 延夫 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (60101044)
杉田 倫明 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (80235887)
安成 哲三 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 教授 (80115956)
宮崎 真 科学技術振興事業団, 研究員 (80302355)
中島 映至 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (60124608)
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研究概要 |
放射に関しては、エアロゾルの光学的性質を化学分析した成分から求め、さらに大気中の湿度の影響を取り入れるモデルを発展させ、東(南)アジア各地で採集したエアロゾルに関して、上記の理論を適用し,単散乱アルビード、非対称性因子、ライダーパラメータ等の光学的性質を導出した。さらにタイのライダーデータに関して雲の光学的厚さをスカイラジオメータデータと組み合わせて導出した。また全自動ライダーの開発に着手した.熱収支に関しては、中国チベット高原,中国甘粛省の砂漠地域,ロシアのツンドラ,タイガ地域,モンゴルの草原地域,タイの森林,水田地域にステーションを展開し,データ収録が行われた.その結果,ボーエン比(顕熱フラックス/潜熱フラックス)に風向依存性(シベリア,タイガ)各季節の地表面熱収支の特徴と土壌水分との深い関わりの解明(モンゴル)モンスーンの開始(onset)の年々変動に伴い、雨季乾季を定義づける降水量や気温の特徴的な気象変化,それに伴う地表面状態,放射収支と地表面熱収支の季節変化の解明(タイ)などがなされた。また、土壌関係については、pF試験機他の土壌試験装置を用いて各サイト(シベリア、モンゴル、中国)において物理特性パラメータ(間隙率、乾燥密度、飽和透水係数、粒度分布、水分特性曲線)が求められた。得られた土壌の水分特性から保水性の検討を行い、シベリアのヤクーツクの土壌が他のサイトに比べて保水性が高い事が分かった。 今後の長期モニタリングのため,データの収集と公開方法が決定され,各ステーションごとにそのための準備を行った.この結果、今後5年程度にわたる年々変化を求めることができるような観測態勢の確立がなされた.また,得られたデータを公開するため,データセンターを充実し,1998-2000年のデータをCD-ROMおよびインターネット上で公開した.この部分に関しては,平成14年度にデータベース科研費が取得され,重点的な整備が行われた.
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