研究課題/領域番号 |
11201205
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石川 裕彦 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60263159)
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研究分担者 |
玉川 一郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (40273198)
塚本 修 岡山大学, 理学部, 教授 (40027298)
植田 洋匡 京都大学, 防災研究所, 助教授 (70026186)
萩野谷 成徳 気象研究所, 物理気象研究部, 主任研究官
田中 健路 熊本大学, 工学部, 助手 (30315288)
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キーワード | 大気陸面相互作用 / GAME / アジアモンスーン / チベット高原 / 地表面熱吸収 / 乱流輸送 / 気候変動 / 熱・水循環 |
研究概要 |
本研究では、国際共同研究特別事業「アジアモンスーンエネルギー・水循環研究観測計画(GAME)」においてチベット高原で取得されたデータの解析と自動気象観測の継続を行ってきた。これまでの研究で、高原地表面における大気陸面間のエネルギー・水交換過程の日変化、季節変化の様相が明らかになり、また顕熱輸送に関しては継続観測のデータを用いた年々変化の算出も行われた。これら観測データと地表面モデルとの比較研究も実施してきた。 本年度は、研究成果のとりまとめと成果の発表を主な活動内容とした。オーストリア(インスブルック)で開催されたIAMAS2001(塚本)、オランダ(ユトレヒト)で開催されたClimate Comference2001(桑形、塚本)、フランス(パリ)で開催されたThe 4the Intl. Conf. of Energy and Water Cycle(田中)で、研究成果の発表を行った。また10月に名古屋で開催されたGAME国際研究会議においては、中国側の共同研究者を5名招へいし、本研究テーマに関わる11件の発表を行った。GAME国際研究会議までの成果を対象にGAME/Tibet Synthesis Reportをとりまとめると共に、これまで取得されたデータの再整理を行った。また、高原上に設置した自動気象観測装置による観測を継続し、2002年1月までのデータを回収した。さらに、新たにGMSデータを用いた地表面温度の算出を行い、集中観測の行われた1998年1年間の高原上の地表面測度の算出を行った。算出結果と自動気象観測装置で計測された地表面測度の相関は0.9を越え、GAME/Tibetで行われた現地観測を衛星データを用いて面的にアップスケールする見通しが立った。
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