研究課題/領域番号 |
11204202
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
玉木 賢策 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50188421)
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研究分担者 |
今西 祐一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (30260516)
中西 正男 東京大学, 海洋研究所, 助手 (80222165)
藤本 博巳 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
宮下 純夫 新潟大学, 理学部, 教授 (60200169)
巽 好幸 京都大学, 大学院・理学部研究科, 教授 (40171722)
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キーワード | マントル対流 / マントルプルーム / 海台 / 白亜紀 / プレートテクトニクス |
研究概要 |
本年度は、以下の各項目に関し成果を得た。 ・平成10年度のオントンジャワ海台白鳳丸航海で得られた大型サイドスキャンソナーデータ、マルチチャンネル反射法地震波探査データ、地磁気データの処理、解析を行った。地磁気データの解析の結果、同海台は1億2000万年前に中央海嶺の近傍で形成されたことが明らかになった。これは、中央海嶺が巨大海台の形成に寄与するということを意味しており、巨大海台成因論にとって貴重な成果である。また、大型サイドスキャンソナーデータおよび地震波探査データの解析では、同海台がソロモン諸島島弧と衝突し、顕著な逆断層によって変形を受けており、新たに海溝を形成しつつあることが明らかになった。これらの成果を基に、平成12年度にはオントンジャワ海台深海掘削航海が実施される。 ・平成10年度に実施されたインド洋ケルゲレン海台深海掘削の結果、同海台が、年代の異なる複数の火成活動により形成されたことが明らかになった。また、同海台は、一部に大陸地殼を有することも明らかになった。太平洋のオントンジャワ海台とケルゲレン海台は地球上の2大海台として並び称せられているが、両者の形成プロセスに大きな相違があることになり、今後、この点に焦点を当てた研究を行っていく必要がある。 ・シャツキー海台の形成に関しては、観測船「みらい」による海底地形と地磁気異常の精密観測により、海台が形成される直前に中央海嶺の再配列が起こっていることが明らかにされた。これは、マントルプルームによる大規模噴火が始める以前に、マントルプルームがリソスフェアに影響を与えることを示しており、マントルプルーム研究における貴重な貢献であるといえる。
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