研究分担者 |
江淵 直人 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10203655)
須賀 利雄 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70211977)
花輪 公雄 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40142921)
岩坂 直人 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (60211760)
木津 昭一 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40241517)
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研究概要 |
平成11年度の研究の活動と成果は以下の通りである. (1)人工衛星による縁辺海のモニタリング 前期GOOSで開発されたA-HIGHERS(0.01度に格子化された海面水温,20-60度N,120-160度E)資料作成の高度化を図った.すなわち,計算速度の高速化,高精度サングリッタ域推定手法の開発,低大洋高度時の雲域判別手法の開発を行った.さらにこれらの手法を採用し,日本海の海面水温画像を作成し,複数の研究者に配布した.一般への公開は次年度以降に行う予定である. (2)黒潮変動のモニタリング 1.日本南岸の黒潮変動をモニタリングするため,東京-父島を結ぶ定期航路船を利用して,XBT観測を原則として2ヵ月に1度,ADCP観測を常時行った.これらの観測は,海洋科学技術センターとの共同研究の一貫として行われている. 2.ハワイ-日本間で,宮城県教育庁所属宮城丸を利用して,4ヵ月に一度XBT観測を行った.また,取得された資料を用いて,熱と淡水の北向き輸送量を評価した. 3.TOPEX/POSEIDON高度計資料を解析し,黒潮・黒潮続流・再循環域における中規模渦の軌跡の解析を行った.その結果,高・低気圧性中規模渦は,黒潮続流域で形成され,再循環域で西向きに伝播し,九州南東方で黒潮に組み入れられることが分かった.この結果,黒潮は流路変動を起こすことがわかった.
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