研究課題/領域番号 |
11207101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2004-2005) 高エネルギー加速器研究機構 (1999-2003) |
研究代表者 |
近藤 敬比古 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (30150006)
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研究分担者 |
武田 廣 神戸大学, 理学部, 教授 (30126114)
小林 富雄 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (50126059)
新井 康夫 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (90167990)
海野 義信 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (40151956)
尼子 勝哉 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (50044772)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2005
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キーワード | 素粒子物理学 / 高エネルギー加速器 / LHC計画アトラス実験 / トリガーチェンバー / 電子回路 / 超伝導ソレノイド電磁石 / シリコン半導体飛跡検出器 / シミュレーション技術 |
研究概要 |
素粒子物理学では標準模型が唯一確立された理論である。この理論の主要素としてヒッグズ場の存在が不可欠でクォーク・レプトン・ゲージ粒子の質量の起源も説明する。ヒッグズ場に伴うヒッグス粒子は1兆電子ボルトの領域に存在すると予言されている。ヒッグス発見や超対称性粒子の発見を目指して、2007年にCERNで稼動するLHC加速器による陽子衝突実験を行なう「アトラス実験装置」の建設を国際協力で行なった。日本チームは以下を担当した:(1)ミューオントリガーチェンバー(TGC)1200台の技術開発と建設、(2)ミューオントリガーチェンバーの読み出し電子回路トリガーシステムの開発と32万チャンネル分の建設、(3)ミューオン飛跡測定用時間測定集積回路の設計と40万チャンネル分のチップの製造と検査、(4)2テスラ薄肉超伝導ソレノイドの設計・建設・輸送・据付と試験、(5)耐放射線性のあるシリコン半導体飛跡検出器の開発と980モジュールの製造・検査ならびにモジュールマウント用ロボットの設計・製造、(6)データ収集と測定器シミュレーション技術の開発と構築および物理の検討など。領域発足時は2005年(平成17年)の装置の完成を目指したが、LHC計画自体の完成が2年程度延期になり、それに伴い日本が製造した部分の据付・試運転作業などは2年程度遅れが生じたが、本領域の目的(装置の建設)は一部を除いてほぼ計画通り達成された。
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