研究課題
特定領域研究(B)
本年度は、高エネルギー加速器研究機構での大量生産設備の開発・整備を行い、それを用いて実機TGC10台の製作を行ない、設備開発の成果の検討を行なった。また、神戸大学においては、検査施設の製作・設備を行ない、実機TGCの検出効率及び時間分解能を測定し、製作された実機TGCの性能評価を行なった。1、大量生産設備の開発・整備製作の各工程について、大量生産時の効率・信頼性を念頭において、装置・治具の改良及び作業手順の検討を行なった。特に以下の行程について、重点的に開発を行なった。(1)カーボン電極塗布装置:カーボン塗料の科学分析及び配合の最適化。カーボン塗装面乾燥装置の開発。(2)ワイヤー巻き行程:ワイヤーのクリープ検査法の確立。無鉛ハンダの材質及びフラックスの改良。フラックス洗浄装置の開発。(3)接着工程:シルク・スクリーンを用いた接着剤の面塗布方法の開発。ディスペンサーを用いた接着剤の微量塗布方法の開発2、検査施設の製作・設備(1)宇宙線ミューオンの軌跡検出装置及び軌跡再構成法の開発(2)チェンバー・ガス配給システムの開発