研究課題/領域番号 |
11207201
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
武田 廣 神戸大学, 理学部, 教授 (30126114)
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研究分担者 |
岩崎 博行 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (40151724)
藏重 久弥 神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (20205181)
野崎 光昭 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (10156193)
石井 恒次 神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (20322208)
竹下 徹 信州大学, 理学部, 教授 (70154995)
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キーワード | 素粒子物理 / 粒子測定 / 陽子陽子衝突型加速器 / アトラス実験 |
研究概要 |
(1)大量生産設備 高エネルギー加速器研究機構に於て、T4・T5型TGC大量生産時製作の各工程について、装置・治具及び作業手順の改良を行い、約320台の実機製作を行った。これにより、本年度末迄に実機TGC1100台全数を完成させた。これらの成果は"Development of Mass-production Technique of the ATLAS Thin Gap Chambers in Japan"として、IEEE Trans.Nucl.Sci.Symposium 2003で報告を行った. (2)検査設備 高エネルギー加速器研究機構からの運搬方法、ガス・リーク試験、高電圧印加試験及び検出効率測定も含め、検査工程全体に渡る作業手順の効率化をすすめた。チェンバー約500台について検査を行い、昨年度までに検査された分も合わせて、検査合格後のT7型チェンバー617台をCERNへ搬送した。これらの成果は"Cosmic Ray Test System for the ATLAS Thin Gap Chamber Modules at KOBE"として、IEEE Trans.Nucl.Sci.Symposium 2003で報告されたCERNでの受入検査について、検査装置・手順を開発し、神戸から送られたT7型チェンバーの検査を行い、運搬時の損傷・異常等が無いことを確認した。また、ATLAS測定器への組み込み手順について、CERNの担当者と議論し検討を行った。 (3)ビームテスト 2003年6月、9月にCERN SPS H8においてbeam testを行い、Readout Electronics、Trigger Electronicsのプロトタイプを用いたTGCシステム全体を検証し、40MHz Structured Beamにおけるmuon triggerが予定の性能を満たすことを実証した。
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